また、趣味にはまっております。
「われわれは『自由意志』によって身体を動かしていると何故か無条件に信じていますが、リベットの有名な実験によれば、実は意思の発動よりも遥か前から脳は身体運動の発現に向けて活動を開始している、ということが知られています」
「ローマ法に由来する現代の多くの法体系では、人間的行動は、『動機』『意思』『行為』『結果』という因果関係によってつながった、それぞれ独立の事象の連鎖であると見なされます。…行為を発動する『意思』の介在が、法が人間の行動を裁くときの論点となります。…『意思』を物理的に立証するのは困難です。…逆に、明らかな悪意が有ると認められても行為が発動されなければ、法が罪を問うことはありません。その悪意を抑制した別の『意思』を、その主体の本位と見なさざるを得ないからです。」
「…ところが一部の宗教法では、この密かに心に抱かれた如何なる悪意も神によって裁かれることになります。つまり人間は、自分の『意思』を観察する別の主体を想定することができるのです。人間は何故にかくにも、この曖昧模糊とした『意思』なるものにこだわるのでしょうか」
「われわれは『自由意志』によって身体を動かしていると何故か無条件に信じていますが、リベットの有名な実験によれば、実は意思の発動よりも遥か前から脳は身体運動の発現に向けて活動を開始している、ということが知られています」
「ローマ法に由来する現代の多くの法体系では、人間的行動は、『動機』『意思』『行為』『結果』という因果関係によってつながった、それぞれ独立の事象の連鎖であると見なされます。…行為を発動する『意思』の介在が、法が人間の行動を裁くときの論点となります。…『意思』を物理的に立証するのは困難です。…逆に、明らかな悪意が有ると認められても行為が発動されなければ、法が罪を問うことはありません。その悪意を抑制した別の『意思』を、その主体の本位と見なさざるを得ないからです。」
「…ところが一部の宗教法では、この密かに心に抱かれた如何なる悪意も神によって裁かれることになります。つまり人間は、自分の『意思』を観察する別の主体を想定することができるのです。人間は何故にかくにも、この曖昧模糊とした『意思』なるものにこだわるのでしょうか」
![]() | 脳研究の最前線(上巻) (ブル-バックス)理化学研究所脳科学総合研究センター講談社このアイテムの詳細を見る |
![]() | 脳研究の最前線(下巻) (ブル-バックス)理化学研究所脳科学総合研究センター講談社このアイテムの詳細を見る |