FOSTEXのFE83NV、FE103NVの発売から数ヵ月。待ちに待った大口径タイプのFENVシリーズ「FE126NV」「FE166NV」「FE206NV」を試聴してきましたのでレビューを書こうと思います。
場所は、お馴染みのエクスペリエンスストア二子玉川(フォステクスショールーム)。
こちらのショールーム、2019年9月で営業終了とのことで、私にとってラストの試聴となりました。
FE126NV
旧モデルのFE126Enは何度も使ってきたので、進化が楽しみなところ。
振動系の寸法はほぼ同じ。NVシリーズ共通の技術は網羅されています。
一方で、磁気回路を小型化し帯域バランスを調整したとのこと。
確かに、旧FE126E(n)はかなり手ごわいユニットで、
何度BHを作成しても低音が出ずに悩んだ経験があります。
今回はバスレフ箱で聴いたので、ウッドベースに相当する低音~中低音はやや薄め。
一方で、重低音域に厚みが感じられ、FE126Enより使いやすくなっていると思われます。
やはりバックロードホーン箱が最適なFE126NVですが、
バスレフ箱(「BK125WB2」、容量9L、ダクト共振57Hz)に入れた場合の低音質感は良好です。ネットワークで中高域を調整すれば、十分に実用になるでしょう。
中域の張り出し感は、流石FEシリーズといったところ。
女性ボーカルを聴くと、屈託のない表情で伸びやかな歌いっぷりです。
小口径の「FE83NV」や「FE103NV」は、旧FEEnから比べると大分大人しくなりましたが、
このFE126NVはEnの鮮烈さを引き継いでいる印象です。
バックロードホーン箱に入れても十分にパワフルに鳴ってくれることでしょう。
興味深いのが、高域の表情。
FE103NVはややナローレンジに感じた高域も、FE126NVでは好ましいものでした。
とくに、シンバルの散乱するような輝き感は見事でした。
この辺は、磁気回路の強さと振動板の特性ゆえかもしれません。
(写真はFE126En)
「FE126NVは磁気回路を小型化した」という話でしたが、それを全く感じさせないパフォーマンスには驚きでした。
(今後発表されるであろう)TSパラメーターも、バックロード好きの人には物足りない方向へ変化するかもしれませんが、今回聴いた感触なら心配無用ですね。
FE126NVは小型バックロードの標準的ユニットとして、これからも楽しませてくれそうです!
今回の試聴の中心はFE126NVでしたが、大口径タイプも少しだけ聴けたのでレポートします。
FE166NV
バスレフ箱(「BK165WB2」、容量18L、ダクト共振54Hz)に入れた状態で、比較的良好なバランスで聴けました。この扱いやすさは、FE166系の長所ですね。
バスレフで低音の量感を望むのなら、容量20~30L程度の箱が良さそうです。今回の18Lの箱では、まだまだバスレフ共振がユニットに抑え込まれてしまう感じ(それだけユニットが強力)なので、製作される場合は少し大きめに作ると良いかもしれません。
もちろん、バックロードホーン型との相性も良好かと思います。中高域も素直で、とても使いやすいユニットだと思います。
FE206NV
こちらは、超強烈なユニットに仕上がっていました!!
バスレフでは全くの低音不足&ハイ上がり。完全なるバックロードホーン専用ユニットです。
FENVシリーズ唯一の銅キャップ装着モデルであり、上位機種とも戦えるポテンシャルを秘めてると感じました。実際、一緒に聴いてきたFE208Solユーザーの方も感心するほどのパフォーマンスで鳴っていました。
比較的大き目のバックロードホーン箱(写真の木目調スピーカー)に入れると、凄い低域のレスポンスと量感に圧倒されます。 バックロードホーンならではの旨味のあるウッドベースを体で感じることができました。
それでも、40~60Hzの帯域は控えめ。軽量コーン&超強力だったFE208ESのように、強烈すぎて使いこなしが難しい、、という現象も起こるかもしれません。
量産安価型20cmと侮らず、「D-55」(寸法未確認)等の本格的な箱に入れてやると本領を発揮するタイプかもしれません。
「旧型のFE206シリーズからグレードアップしたかったけど、限定丸型フレームには手が届かなかった...」という方には、最高のユニットかと思います! ぜひ大型バックロードホーンの魅力を堪能して頂きたいです!
と、だいぶ長くなってしまいましたが、FENVの魅力が少しでも伝わればと思います。私も「FE126NV」「FE166NV」を入手して色々遊んでみようかと思っています。
使いこなしテクニックなどあれば、またブログで共有しますね!
場所は、お馴染みのエクスペリエンスストア二子玉川(フォステクスショールーム)。
こちらのショールーム、2019年9月で営業終了とのことで、私にとってラストの試聴となりました。
FE126NV
旧モデルのFE126Enは何度も使ってきたので、進化が楽しみなところ。
振動系の寸法はほぼ同じ。NVシリーズ共通の技術は網羅されています。
一方で、磁気回路を小型化し帯域バランスを調整したとのこと。
確かに、旧FE126E(n)はかなり手ごわいユニットで、
何度BHを作成しても低音が出ずに悩んだ経験があります。
今回はバスレフ箱で聴いたので、ウッドベースに相当する低音~中低音はやや薄め。
一方で、重低音域に厚みが感じられ、FE126Enより使いやすくなっていると思われます。
やはりバックロードホーン箱が最適なFE126NVですが、
バスレフ箱(「BK125WB2」、容量9L、ダクト共振57Hz)に入れた場合の低音質感は良好です。ネットワークで中高域を調整すれば、十分に実用になるでしょう。
中域の張り出し感は、流石FEシリーズといったところ。
女性ボーカルを聴くと、屈託のない表情で伸びやかな歌いっぷりです。
小口径の「FE83NV」や「FE103NV」は、旧FEEnから比べると大分大人しくなりましたが、
このFE126NVはEnの鮮烈さを引き継いでいる印象です。
バックロードホーン箱に入れても十分にパワフルに鳴ってくれることでしょう。
興味深いのが、高域の表情。
FE103NVはややナローレンジに感じた高域も、FE126NVでは好ましいものでした。
とくに、シンバルの散乱するような輝き感は見事でした。
この辺は、磁気回路の強さと振動板の特性ゆえかもしれません。
(写真はFE126En)
「FE126NVは磁気回路を小型化した」という話でしたが、それを全く感じさせないパフォーマンスには驚きでした。
(今後発表されるであろう)TSパラメーターも、バックロード好きの人には物足りない方向へ変化するかもしれませんが、今回聴いた感触なら心配無用ですね。
FE126NVは小型バックロードの標準的ユニットとして、これからも楽しませてくれそうです!
今回の試聴の中心はFE126NVでしたが、大口径タイプも少しだけ聴けたのでレポートします。
FE166NV
バスレフ箱(「BK165WB2」、容量18L、ダクト共振54Hz)に入れた状態で、比較的良好なバランスで聴けました。この扱いやすさは、FE166系の長所ですね。
バスレフで低音の量感を望むのなら、容量20~30L程度の箱が良さそうです。今回の18Lの箱では、まだまだバスレフ共振がユニットに抑え込まれてしまう感じ(それだけユニットが強力)なので、製作される場合は少し大きめに作ると良いかもしれません。
もちろん、バックロードホーン型との相性も良好かと思います。中高域も素直で、とても使いやすいユニットだと思います。
FE206NV
こちらは、超強烈なユニットに仕上がっていました!!
バスレフでは全くの低音不足&ハイ上がり。完全なるバックロードホーン専用ユニットです。
FENVシリーズ唯一の銅キャップ装着モデルであり、上位機種とも戦えるポテンシャルを秘めてると感じました。実際、一緒に聴いてきたFE208Solユーザーの方も感心するほどのパフォーマンスで鳴っていました。
比較的大き目のバックロードホーン箱(写真の木目調スピーカー)に入れると、凄い低域のレスポンスと量感に圧倒されます。 バックロードホーンならではの旨味のあるウッドベースを体で感じることができました。
それでも、40~60Hzの帯域は控えめ。軽量コーン&超強力だったFE208ESのように、強烈すぎて使いこなしが難しい、、という現象も起こるかもしれません。
量産安価型20cmと侮らず、「D-55」(寸法未確認)等の本格的な箱に入れてやると本領を発揮するタイプかもしれません。
「旧型のFE206シリーズからグレードアップしたかったけど、限定丸型フレームには手が届かなかった...」という方には、最高のユニットかと思います! ぜひ大型バックロードホーンの魅力を堪能して頂きたいです!
と、だいぶ長くなってしまいましたが、FENVの魅力が少しでも伝わればと思います。私も「FE126NV」「FE166NV」を入手して色々遊んでみようかと思っています。
使いこなしテクニックなどあれば、またブログで共有しますね!
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