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クロスオーバー周波数と位相

2008年02月29日 08時23分53秒 | オーディオ
前回は、メインスピーカーとサブウーハー(SW)を同時に鳴らして位相特性を測ったのですが、今回からはSW単独での位相特性です。
前回より、簡潔な内容を心がけますので、お付き合い宜しくお願いします。


まず、グラフの読み方ですが…
サブウーハーの各周波数での位相特性を示したものです。

今回は、相対位相(位相変化)ではなく、SW単独の『絶対位相』がグラフ化されているのがポイントです。
グラフ題名が「~☆限定版☆」となっていますが、実際は40Hz・60Hz・80Hz・90Hz・120Hz・140Hzのデータも計測したものの、グラフが煩雑になるのを防ぐため省いたことを意味しています。
150Hz以上の帯域において、グラフが一部消えていますが、ソフト上の問題(?)から測定できなかったのと、SW信号レベルが微弱であり結果が不安定ということから、省いています。

まず、注目して欲しいのが、『正相(上グラフ)』『逆相(下グラフ)』の違い。
SW側の表記に偽りは無く、両者の間には約180°の位相差が確認できますね。

そして、クロスオーバー周波数による違い。
50Hz(赤)、70Hz(水色)、100Hz(青)となるに従って、位相が進んでいるのが確認できます。一番激しい所では、90°近くも位相が進んでいる結果となりました。


これらの位相変化を上手く利用することで、メインスピーカーとの綿密な位相合わせが可能になりそうです。
f特ではなく、位相特性でクロス周波数を決定するというのも変な話ですが、実際クロス周波数以上の音も相当漏れている事が今回の測定で分かったので、より違和感のないSW利用を考えた場合、位相特性メインの調整でも良いと思います。



次回は『メインスピーカーとSWとの相対位相』に注目していきたいと思います。
ちなみに、前回紹介したのは「SW追加時における位相変化」なので、次回予定のものとは微妙に違います。


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