南の海のワナビ

小説家を目指す「南野海」の野望ははたして達成されるのか?

福ミスの選評が載ってました

2009-11-04 20:20:42 | 作家への道
 福ミスの選評が福ミスサイトに載ってました。

 http://www.city.fukuyama.hiroshima.jp/bungakukan/fukumys/senpyou.html

 これによると、受賞作の「伽羅の橋」は、文章力や構成力といった基本的な部分の欠点を指摘しつつも、島田先生はかなり惚れ込んでいる様子。うまく直せば十年に一度の傑作になるっていってますしね。

 まあ、人のことはともかく、南野の「堕天使の羽根」の評価はどうだったか。
 候補作中もっともミステリー度が高いと評されましたが、それはどういう意味か?
 島田先生の「本格ミステリー宣言」を引っぱりだして読んでみると、本格ミステリーとは「幻想的で魅力的な謎を冒頭付近に有し、さらにこれの解明のための、高度な論理性を有す小説」であり、「幻想的な謎」の部分がミステリーで、「高度な論理性」の部分が本格らしいです。
 つまり、謎の部分では合格らしい。
 ところが、高度な論理性でそれを解き明かす部分がだめってことなんでしょうね。
 選評を引用すれば、

>しかし後段の謎解きにいたり、これだけのミステリー現象を、現実のものに解体せんと奮闘する文体は、いささか苦しく、こじつけが目立って、傷が多々あるように感じた。もともとこの小説に現れたような現象は、漫画や映画においてそうあるように、絵でひたすら観衆を説得するファンタジー現象として提出し、それで終えるのが筋であるように感じる。この物語もまた、そういうものとして読者に提出する方が安全であり、無理が少ないと感じた。
 書きはじめる時点から、連続殺人は現実に起こったものとして後半に説明し、リアル次元に解体する計画でいるならば、その事件細部までをよく吟味、計算し、各ファンタジー現象に取捨選択をなして、言葉による明快な解体が可能なものだけに絞る、などの配慮が必要であった。

 ということらしいです。

 これは、無茶しやがって。ってことなんでしょうか。
 まあ、ハッタリ噛ませすぎ、とか、広げた風呂敷をたためない。ってことなのかも。
 たしかにすこし無茶しすぎたかもなあ。
 でもしたかったんだよ、無茶。次から次へと、絶対不可能状況の中で、殺人を犯したかったんだよぉ。
 だって、堕天使の殺人だし。

 鮎川賞に送ったやつは「堕天使の羽根」ほどの無茶はしてないけど、どうなんだろう?


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