初老男のノンビリしたブログ

近所や周辺の事柄に対して、書き記して行きます。

静かな夏模様です

2016年07月29日 17時28分23秒 | 道すがら思う

世の中に重大事件が発生しても、身辺は静かなものです。
さほど遠くない場所で、凶悪事件が起きても思いの外不安になりません。
これが田舎体質なのかと思うのです。

凶悪事件も重大災害も、映画もテレビも画面の向こう。
そんな非現実感で傍観しているのです。
政治や国際情勢もそんな感じです。
貧乏な庶民、市井の人々に関わりがあるのか?
そのように望遠鏡で伺うような気分でいます。

この夏も、平年と違う様相です。
毎年平年と違うのだから、何が平年なのか理解できにくいです。
何が正しくて、何が間違っているのか。
成否に関わらず、毎日が自動的に時間が流れ行きます。
2か月経過すれば、秋本番でしょう。
判りもしないのに、判ったふりして毎日を過ごすのです。

昔読んだ書物に、古代中国思想『老子』がありました。
理想の社会とは『隣は何をする人ぞ』らしいです。
隣人宅から鶏の声がすれど、離れて何をして暮らしているかわからない。
けれど毎日が無事に流れて行く。
これが理想郷だというのです。

なら田舎の現在は、古代思想の理想郷が現実化しています。
何処かで戦争・紛争が起きようとも、暮らし向きに支障ない。
事件・事故が起きようと家の暮らしに変化はない。
近所の住民は朝働きに出て、夕方帰っているのが車でわかる。
何の仕事をしているか知らないが、警察も訪ねて来ない。
空からミサイルも空爆も起きない。
地震が起きても、家が揺れるだけ。
雨が降っても洪水にならない。
日照りが続いても、畑は枯れない。
子供が騒いでも、鳥が騒いでも、犯罪にはならない。
新聞・ラジヲ・テレビを見聞きせずとも、日本円は使える。
物価もそれほど変動もしない。
薬を使う病気もしないし、怪我もしない。

退屈で死にそうだと若者が嘆いても、自殺騒動もない。
道に死体は転がっていない。
小動物の死骸もないのです。
これが平和でなくて、何なのでしょうか。

東京都民でもないから、都知事選に関心もない。
近所にオリンピック選手もいないから、スポーツに関心が向きません。
芥川賞・直木賞も雲の上の出来事です。
自分の技を磨くだけの毎日です。
文芸誌を見ることもありません。
小説・脚本指南書を読むくらいしかしません。
満たされていませんが、大きく不足を感じることもないのです。

あとは自作が世に出ればOK。
ネット小説サイトになら、書き殴り作品を上げてあります。
誰もコメントしてくれません。
意見が参考にならない、空回りです。
つまり面白くない訳ですね。

だからと言って悲観に暮れるでもないのです。
書く程に、巧く書けるようになったと、成長を実感するだけです。
ツマラナイ作品も、ネタの台帳になるでしょう。
いつか大幅に手直しし、新作のモチーフに使えるでしょう。
書けば書く程に、作品が無駄にならないのですから。

強い西日に焼かれて家が暑くなるのは、今年も一緒です。
執筆は早朝と夜間の、涼しい時間帯になります。
冬場の朝は、布団の中ですけれどね。

いっぱしに稼げる専任作家に成れたら、部屋にエアコンを付けましょう。
それまでは修行で我慢です。
綺麗な青空を見て、恨めしいと思う毎日です。

早く秋が来ないかな?