TINKERBELL BLOG

茨城県取手市「美容室アトリエティンカーベル」ティンカーベルのスタッフを身近に感じていただければ嬉しいです

初滑り in Yeti

2022年10月26日 | Weblog
今期の初滑りは日本一オープンが早い「スノーパーク イエティ」でした。
僕自身も10月中のスキーは初めてです。

本当は「変態登山倶楽部」のメンツが集まって「茨城県北ロングトレイル」の中央部(現在開通しているすべての部分)の総仕上げとして踏破を狙う日でしたが、この寒波の影響ですったもんだした挙句、やはり状況の良い時に行こうということになりました。

※ 変態登山倶楽部について
この名を出そうか否か迷いました(10秒だけ)が、このブログではあまりにも有名人となってしまった人間たちなので、もうもったいぶる必要もないだろうということでご紹介致します。
«特攻隊長» Eくん。お客さん。髪は切りに来るけれどそれはついでであり、本当の目的は次の変態行為(苦しさをともなう登山)の打ち合わせだという「変態登山倶楽部」創部のきっかけになった人。登るスピードは常に限界のギアに入れてくる命知らずな人。
この夏、僕とともにゼロ富士(海から登る富士山)を達成し地獄を見たど変態。
«ネイチャーガイド» Tさん。我が家では「爺(じい)」と呼ばれているが本人は知らない。スキー友達であり足前は仲間で一番。年齢も一番上。登山倶楽部ではネイチャーガイドに見えるヒゲをたくわえているだけのただの構成員だが「地獄を見てみたい」と命知らずな事を平気で言い、本当に地獄に行きそうになった超変態。
«おいら» 言わずと知れたこのブログを書いている人。変態ではないが、この二人に「教祖」とされてしまった可哀想な人。還暦を迎え、自覚が芽生えたので「普通の登山者」に憧れているが、それは許されないでだろう。

と、まあふざけ半分な前置きはこのへんにします。

この時期としてはかなり強い寒波が入り、標高の高い山は軒並み雪になりました。
風も強く登山をあきらめてよかったと思う日でした。


「道の駅すばしり」
夜のうちに現地に入りたかったのですが、なんせ山は雪。
履き潰そうとしたスタッドレスタイヤも雪に対応出来るかどうか分からないレベルでしたので、ここで待ち合わせることにしました。

前夜は冷たい雨となっていました。
当然富士山も真っ白。


ほんの少しの区間ですが有料道路を走ります。
通行料は520円。

日本初スキーの地となっています。


チケットはシニア割引とメルマガ会員割引(400円)で2,500円。
今シーズンからきっちりシニア割引です。
ミドルじゃなくてシニア。
やったーと思うことにします。

入場券は帰りに回収です。
転売を防ぐためですね。


入ってみるとなかなかいい感じです。
感染症対策もしっかりアピールされていて安心というよりも「安心感」がありました。
大切なことです。

このイエティ、ゼロ富士の時と一部同じ道を登ってきます。
車で走っても長いし、ずっと上り坂です。大変だったけどいい思い出になりました。


人工降雪なので滑るところ以外は雪ありませんよ。
笑うかもしれませんが、これでいいんです。
この雪に似たようなものを作るのはすごく大変で経費がかかるのです。

そんなことよりもスキー板履いて滑れること自体感謝しなければなりません。


さあ滑るぞ! と、ここでTさんにトラブル。
ブーツを固定するビンディングの部品が付いてないのです。
これが無いと板を固定できません。

スペアの板が一本だけ車に入っていて、それに替えて事なきを得ました。
Tさんさすが。車に何でも入っていますね。


雪はこうやって部分的に降らせていきます。
ここのはアイスクラッシュ(つまりかき氷)じゃないかな?

気温が低いと水を空気中に噴霧して、落下するまでに結晶化させることができます。
たぶんその方が安いコストでてきるのではないでしょうか。


滑ってみましょう。
砂のような感覚です。
足を取られるので雪質を見極めて滑らないと吹っ飛びます。


テレマーカーは僕ら以外にはいません。
ボーダーが90%を占め、スキーヤーはほんのひと握りです。

若い人達にはどんな状況でも楽しむすべがあっていいですね。
もっともっと若い時を楽しんでもらいたいです。
特にアウトドアはおすすめします。


Tさんはローチェアを準備してました。
二人ともカップ麺でお昼を済ませました。
やっぱりまだ人が集まるところで食事は控えたいです。


16時から17時にかけてピステンが入ります。
この間滑ることは出来ません。
この時間を知らずにいたので滑る時間をロスしてしまいました。

ちなみに「ピステン」って圧雪車すべてを指す訳ではなく「ピステンブーリー」という車種の名前ですよ。

Tさんはこの車両がとても好きらしく、しきりにかっこいい〜と言っています。

日が暮れようとしています。
燃えるような夕焼けがとても美しいです。

やはり天気の変わり目っていうのは自然現象が起こりやすく、この夕焼けだって実際に見るものとは感動が違います。


富士山も徐々に赤く染まっていきます。


ゲレンデに照明が灯り、ナイターになります。
15時30分からのナイター料金もありますが、1日券はナイターも含まれています。

こういうサービスをして、満足するには程遠いゲレンデコンディションでも来場を促しています。
来ればわかります。この時期に滑れることの素晴らしさを。


この雪質、昔通ったカムイを思い出します。
エア台を自分たちで整備して硫安撒いて、そしてエア決める。

もうこんなこと出来ないですけど、本当に楽しかったです。こんどはかっこいい滑りを覚えたいです。


Tさんが激しく勧めるのでここで記念撮影しました。
ちょっと僕には場違いでした。

19時に上がりました。
たぶんまた来ると思います。
その時はもう少し幅が広がっているかな?

コメント (4)
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第10回 みちのく潮風トレイル 3日間その3日目 網地島‪✕‬ 女川~道の駅おがつ

2022年10月20日 | Weblog
最終日前夜、石巻まで移動して「元気の湯」に行きました。

夜になると食事できるところも相当少なくなる地域です。
やっと見つけたお店に入りました。
40点だな。

気を取り直して3日目の網地島に向かうための鮎川港に向かいました。
ここで車中泊します。

到着するとトイレが見当たりません。
これは女房連れだと厳しいかな?
たまたま出てきたホエールランドの方に聞いてみました。
『外にトイレはありませんか?』

『海側に回っていただけると24時間ご利用いだだけるトイレがあります』
と笑顔で教えてくれました。
もたもたしていると近づいてきてくれて『こちらですから』とまたまた笑顔で教えてくれました。

ホエールランドの人いい人。

狭い車内で寝るのも今日が最後です。
明日の朝は前日買った海鮮でしじみ汁いれてレストランマイカーにしようということになりました。

7時20分の始発に乗船するため5時に起きることにしました。
スマホをセットして寝袋に入りました。

翌朝。
スマホが鳴らないので時間を見ると5時30分。
『なんだよ、寝坊かい』慌てて起きます。
スマホは曜日限定でセットされていました。
これじゃダメなはずだ。

とりあえず駐車場の隅に移動してバックドアにタープを掛けます。
速攻でおこわ、エビハンバーグ、マグロハンバーグを湯せんして、塩辛、ピーマンの佃煮(珍しいですよね)、それにしじみ汁を入れて食べました。

二人で『きのうの晩ごはんよりこっちの方がうまい』と笑い合いました。

6時45分準備完了です。

たまたまトイレに行った時に会った職員さんにチケット売り場(ホエールランドが営業時間外なので)を尋ねると、連れて行ってくれました。
ホエールランドの人ではないかもしれませんがいい人、ありがとうございました。

『おはようございます。網地島に行きたいんですけど』
ん? なにやら不穏な空気。

『あの〜 欠航なんですよ』
『えっ? ええーっ』
『そうなんですよ、船が故障しまして』

どうやら舵を動かす歯車が欠けたみたいです。

『まだ新しいのにねぇ、そんなこともあるんですねぇ』と職員さん同士でうなずき合ってました。
『次の便には間に合う予定です。あくまでも予定』と。

『じゃ、石巻から乗船するっていう手段はどうですか? いや間に合わないか』
『いや、9時の便には余裕で間に合います』

女房にそれを告げるとすでに欠航だと知っていました。

作戦会議です。
『石巻港から出るとなんとか行けるけど、帰る手段は最終便1便のみなんだよ』
『あきらめて別のルートにすれば?危険でしょ? 用意してあればだけど』

次の日仕事だし、危険を犯してはならないのかなと思いました。
『よし、女川駅から道の駅おがつまでのルートにする』

ということで、鬼門のひとつである(公共交通機関がとぼしい)このルートのお迎えをお願いすることにしました。


8時35分スタートと少し遅くなりましたが、夕方までにはゴール出来るでしょう。

女房はまた寝ると言っていました。
女川の商店街もいろいろな店舗が寄せ集まっているので、ここを見て歩くのも面白いと思います。

舗装路からふいに山道になります。


登山道というか作業道という感じです。
けっこうな急登でした。
登山もする人じゃないと踏破は難しいんじゃないかな。


石投山山頂です。


山頂からの眺望です。
ここからは迂回路として当初のルートから大きく外れて行きます。


テープほ多いのですが、迷わないと思うのはいけません。
僕としてはここはGPSに頼らないと難儀すると思います。

平坦な場所も多く、踏み跡も落ち葉がかかってとても薄いです。


三角点発見。
それにしてもアップダウンの多い下山ルートでした。

ようやく見えてきた。


伐採地をネットで仕切っていました。
ものすごい数のトンボがいました。
1000匹じゃきかないと思いました。

おお、けっこう危ないじゃないですか。

すごいところから出てきたら、いきなり青い海でした。
なぜかベンチがあったので腰掛けてフルーツのシロップ漬けを食べました。


隧道に入ります。
ここの上を歩いてきました。

走り去る赤い車、うちの女房です。
だいぶ女川でゆっくりしていたみたいです。

『お客さん乗りますかー?』
『乗らねぇよ(笑)』


地図と実際がまた変わっていました。
10年経ってもまだまだ復興は続いています。
関係者の皆さん本当にお疲れ様です。


交通整理をしている方に呼び止められました。
それも反対側から来て『どこまで行くのー』と。
『みちのく潮風トレイル』っていうの歩いているのですが、今日はそこの道の駅までです。
『一日どのくらい歩くの?
『30km前後が多いですね』
『ふーんすげーな、気をつけて行きなー
『はーい、声掛けてくれてありがとうございます』



「道の駅おがつ」に到着しました。
女房が撮ってくれました。

今回はすっかり運転してもらっちゃって、本当に楽ちんでした。

帰り道は「道の駅上品の郷(じょうぼんのさと)」に寄りました。
『パパちゃんお風呂入ってきなよ、その間に買い物しておく〜』

さっぱりしたあと『乗れよっ』と言われて助手席へ。
そのまま家まで400kmを一気に走り通していました。

いや〜速い速い。
『そろそろ変わろうか』と言うと
『話しかけないで、今自動運転中』と。
たしかこの車に自動運転は付いていないと思いましたけど...。


おしまい。

歩行距離 19km
所要時間 5時間45分
累計登坂標高差 +929m
35,400歩
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第10回 みちのく潮風トレイル 3日間その2日目 気仙沼大島

2022年10月19日 | Weblog
1日目を終えた僕は女房と温泉に行きました。
前回も訪れた「追分温泉」です。

女房にもあのたたずまいを見せてあげたかったし、近かったこともあって終わったらここと決めていました。

女房は『何これ〜』と喜んでくれました。


昨日女房を置き去りにした「南三陸さんさん商店街」を気に入ったらしく、海の幸を自分で選んで車内に持ち込みマイカー食堂と洒落こんだようです。

送られてきた画像はこれでした。


気仙沼大島大橋を渡ったところにある駐車場で車中泊しました。
トイレがあるので安心です。

この日の朝はなんと7℃。
放射冷却現象でもう寒くて仕方がありませんでしたが、寝袋に入った女房は1分しないうちに寝息を立てていました。


ルート取りは時計周りがよろしい。
体力があるうちに亀山を登り、海岸沿いの見所を神割崎までじっくり見て歩くのです。


大島ではいちばん高いところに登ります。
亀山に行く稜線上の反対側に小亀山があります。
そちらはルートから外れていますが行ってみます。

山頂にはライオンズクラブ建立の慰霊碑があり、登山道には桜の木が並んでいました。


亀山に向かう登山道は階段になっていました。

ふいに脇からスーツに革靴姿の初老の男性が現れました。
見ると舗装路もありました。
そういうところなんですねー。


展望台がありました。
もちろん登ってみました。


大島が一望できました。
ここを1周します。


山頂標識はありませんでした。


降りていく途中にはこんなよりかかり式のベンチもありました。
ちょっと休憩してみました。


「水上不二」初めて聞く名前でした。
児童文学者だったようです。
大島の生まれなんですね。


舗装路を下っているとカモシカに会いました。
いるとは知っていましたが、まさかお会いできるとは。お食事中でした。


「田中浜」
亀山からも見えていましたね。
とても美しいビーチです。
大島大橋が出来て大島での海水浴が身近になりました。

以前は「大島汽船」が運行されていましたが、廃線となりました。


お隣の「小田の浜」です。


「小田の浜ビーチハウス」
きれいな施設ですが、今日は開いていません。


ペイントされたベンチ。
もちろん腰掛けます。
舗装路の途中にふいに出てきました。


龍舞崎に向う遊歩道は現在工事中で、迂回してきましたが途中から入れそうなので行ってみました。


わお、テーブルつきじゃん。
もちろん座ってみます。


龍舞崎です。
ごっついです。


さらに海岸近くまで降りる少し荒れた道がついていました。
行ってみるとこんな風景が。


あ、ハマギクだ。


道祖神。
外来の疫病や悪霊を防ぐ神とされています。
が、旅人の安全や家庭円満子孫繁栄の神として祀られるというありがたい神様なのです。


気仙沼湾が見えてきました。

あとは舗装路を大島大橋に向かって歩くのみです。


消防救急挺あさぎり。
海に寄り添った暮らしに必要な船ですね。


観光船も停舶しています。


ひときわ目を引く色ですね。
嫌いじゃないなぁ。


3つトンネルを抜けると大橋に到着です。


最後にここを歩いて渡って女房のお迎えを待ちます。


駐車場の展望台から見た大島大橋。

さて、僕が歩いている間、女房は「震災遺構 気仙沼向洋高校」に行っていました。
何枚か画像を掲載します。






















3日目に続きます。

歩行距離 17.5km
所要時間 5時間
累計登坂標高差 +620m
27,300歩
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第10回 みちのく潮風トレイル 3日間その1日目 志津川~大川小学校

2022年10月18日 | Weblog
三連休でございます。

今週は女房と来ました。
公共交通機関でアクセスしにくいところを手伝ってもらいながら震災遺構「大川小学校」を含む区間と気仙沼大島、網地島を巡る予定です。



『運転手伝うね』と言われていたのに『ビール飲んじゃえ〜』って言ってしまい一人で運転することになりましたが、結局眠くなってしまいました。
南相馬で仮眠してから現地入りしました。


「南三陸さんさん商店街」の駐車場はトレイル公認駐車場です。
一度来てるので状況分かっていて良かったです。

3時間半ほど寝てスタートしました。

女房? もちろんまだ寝てますよ。


関東はお天気悪そうですが、こちらはまずまずのお天気になりました。

エクストレイルに2人寝て荷物積むと大変ですが、なんとかいけるもんです。


今日のルートはほとんどがロードです。
オフロードはこんなもんでした。


美しい海ですね。
とにかく入り江が多く、漁港も多いのです。
国道398号を東に向かって進みます。


水尻川。
秋にサケの遡上がみられるようですが、今日は何もいませんでした。


「南三陸ビジターセンター」休館日のようです。


右手の丸い島は「椿島」タブノキが群生しています。海が青〜い。


志津川湾はラムサール条約に定められているそうです。


雑草(セイタカアワダチソウ)の群生とはいえ、めちゃくちゃ綺麗でした。


本当に美しい色が目の前に。


「神割崎キャンプ場」
トレイル上にある貴重なキャンプ場です。
ここを上手に使う人も多いはず。


「神割崎(かみわりざき)」
楽しみにしていた場所の一つです。


神様が岩を割ったという場所。
岩の隙間に波が打ち寄せると凄い飛沫が飛び散ります。
今日はたいしたことなかったですが、見どころです。



しばらくロードです。
長い。


トンネルをいくつか抜けて行きました。


自宅跡地に桜の花を植えたお宅がありました。

さらに震災慰霊碑があるので寄ってみました。
ここで女房と合流します。

ふと振り向くと女房が運転する車が行き過ぎて行きました。
しばらくすると戻って来ました。
『ナビ通り来たんだけどなぁ〜』


鐘を一つ鳴らして手を合わせました。

『先に大川小学校に行っててね』と女房に言いました。


慰霊碑からはけっこう遠かったです。
1時間ほどかかりました。


旧大川小学校です。
最初に目に飛び込んできたのはこちらです。


天井が剥がれ落ちていました。


あの時の情景が浮かんできます。
子供たちの楽しそうな声、走り回ったりふざけ合ったりする無邪気さ。

そのあとに来る悲劇。


渡り廊下は崩壊。


なんとここは体育館だったそうです。
何も残っていません。




大川震災伝承館。
ここは展示物も文章も実際に目で見て欲しいです。


時計はあの時間で止まったままでした。


敷地の一角にありました。

あなたの大好きな学校の
教室 廊下 校庭 体育館
風にそよいでいた桜の花びら
空に向かってこいだブランコ
絵本といっしょに
バスを待っていた図書館

あの笑顔を忘れない
あの歌を忘れない
あの思い出を忘れない
あの悲しみも忘れない

「行ってきます」
あの朝の
いつもと同じ風景を
忘れない

泥だらけの教科書を
洗って干して
(大川伝承の会/小さな命の意味を考える より)


2日目に続きます。

歩行距離 33.4km
所要時間 7時間30分
累計登坂標高差 +783m
61,000歩
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天空のビーチ「日向山」

2022年10月11日 | Weblog
今週は火曜日のみのお休みなので、みちのく潮風トレイル遠征はしません。

本当は燃える紅葉の山に行きたかったのですが、紅葉が良さそうなところの天気のが思わしくなく、天気図と風向きを見て判断しました。

これが大当たりとなりまして、ここに来るなら今日でしょうというほどの好条件となりました。
晴れ男Tさんありがとう!

Tさんの髪と髭は仙人のように伸びており、もはやネイチャーガイド風からスラム街の浮浪者状態になっていました。


尾白川渓谷駐車場で前夜泊。
というより午前2時30分に到着したので前夜ではなくなっていましたね。


登山口にいきなりの巨大一枚岩です。


登山道はたいへん登りやすく、道幅も割と広い方です。
そして傾斜も比較的緩いです。

へ〜 これは人気の山なんだなきっと。
朝になると隣に車が止まりバンバンドアを開け閉めするので目が覚めました。

スマホを見ると女房から電話入ってました。
こんな朝早く電話してくるなんてただ事ではないぞ。

LINEも入っているぞ。
内容を確認すると...

朝方に僕に呼ばれたんだとか。
それもかなりはっきり聞こえて返事したと。
これは何かの知らせだと不安になったようです。

一方僕はその頃まだ夢の中でした。
電話も出なければLINEも既読にならないので、まずいと思ったみたいです。
今日に限ってスタートをゆっくりにしたのと、マナーモードどころか消音に設定していたみたいなので気づかなかったです。

はい、じゃ先に進みます。

なんじゃこれは?
せまーい石室です。
ザック背負っていなければTさんなら入れそうです。


あたりは栗だらけのドングリだらけでした。
とにかくたくさん落ちてました。


見上げるとまだ緑が濃く紅葉は全然です。
でも差し込む光がいい感じでした。


森の守り神「ブナ」
でっかくてどっしりしててかっこいい。


道標はこの山の愛好者の手で作られたものかな?
道に迷うことは無いと思えます。
たまに枝道のようなところもありますが、赤テープで分かりやすくなっていたり、倒木で塞いであったりします。

彼女や奥さん、デビューしたての山ガールを連れて来るときっと喜んでくれると思います。
ただーし、必ずゆっくり歩いて時々足を止めて『見てみてー』と言って立ち止まりつつ休憩させるというテクニックを使って下さいね。


ようやく赤くなった葉っぱが出てきました。
まだこんなもんです。


日向山雨量観測所。
どういう仕組みになっているのかな?


「日向山三角点」
三角点って山頂にあるという訳ではないんですよ。
あくまでも測量のために設置されたものであることはご存知かと思いますが、他の三角点との距離が重要なので、見通しが良くなければなりません。

三角形の特徴を活かして測量していきます。
そして、あの石柱の中身というものがあるのです。
興味を持たれた方はググってみましょう。

現在は、GPSというものが普及していますので三角点による測量の必要はありません。


山頂に到着です。
おおー、すごい展望だ。


1,660m 日向山(ひなたやま)
八ヶ岳連峰、甲斐駒ヶ岳、鳳凰三山、北岳、さらには富士山までに囲まれている場所です。


北岳を見上げるTさん。


山頂付近を構成している花崗岩が風化して砂浜のようになったのです。

とても水はけが良く、登山道もその影響かぐちゃぐちゃなところがありませんでした。


「山ネチ!」
昔流行った「コマネチ!」からきたアクション。
コマネチすらすっかり過去のものとなりましたね。


THE BEACH
水着持ってきてビーチパラソル立てるという画像を撮るため持って上がる人、いたりして。


木々や石に囲まれたところでお昼ご飯。
今日はほんとのんびりです。

するとあとから三名様ご来店です。
『いらっしゃいませ、ささっどうぞお上がり下さい』
笑いながら年上のお姉さんとお兄さんとお姉さんが登ってきました。

すると年上のお姉さんが、
『ずいぶんあちこち登ってる感じしますね。だってその帽子のほつれ具合が...』
笑ってしまいました。

どうやら職場の同僚さん達みたいです。
楽しい時間をありがとうございました。


八ヶ岳も丸見え。
名残惜しいけれど下山します。


ササッと下山して「駒ヶ岳神社」に寄って、さらに吊り橋を渡って河原に出ました。

その奥には滝がありました。
すごい水量でした。


5名定員。


尾白川渓谷。


「千ヶ淵」
白砂の川底の織りなす透明感は見る者を魅了し、さらに奥に見える赤みを帯びた岩肌を激流が下る様は凄いです。

車に戻ります。

途中の自動販売機でドリンクを買おうと思いました。
Tさんに『ここで買うと高いでしょ』と言われました。小銭入れ出したけど再びしまって駐車場内にある売店に寄りました。
日向山のバッチを買いました。

外の自動販売機は10円高かったです。
マジか! と思いましたが、店のおばあちゃんが温泉の割引券をくれました。
利用者だけにくれるようです。
それをもらえたおかげで10円以上にグッとお安くなりました。




歩行距離 12.2km
累計登坂標高差 +1,118m
所要時間 6時間30分
34,000歩
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第9回 みちのく潮風トレイル 松岩~鹿折唐桑~唐桑半島~長部 その3

2022年10月07日 | Weblog
長かった巨釜半造(おおがまはんぞう)から御崎までの岸壁沿いの道が終わる時がきました。

吐き出されるように出た先には御崎神社がありました。

大きな駐車場があるので、ここからアクセスして巨釜に出るというコースが王道です。
ミヤコーバスも走っています。


「鯨塚」
鯨(くじら)が嵐にあった漁船を御崎神社の沖まで誘導し、無事救ったという伝説から鯨の霊を祀ったものです。
御崎神社の使いとされていて、氏子が鯨を取って食べることはないということです。


このあとはずっと舗装路を行きます。
アップダウンもけっこうあるので脚を使います。


おっと、迂回ですね。
けっこう遠回りさせられます。

神止(かどまり)から小鯖(こさば)まで通行止めです。


ここにもありました。
『地震があったら津波の用心』
昭和8年3月3日(その2参照)


それぞれの入江にはだいたい港があります。

小鯖漁港の先で再び迂回です。


防潮堤の工事が進められています。
必ずやまた起こる震災に現在の英知を結集して、後世のために防災の準備が行なわれています。
携わる皆さんの顔は真剣そのものです。


世界三大漁場のひとつである三陸沖に面する宮城県。
親潮と黒潮が交わる沖合は豊富な水産物が獲れるほか、沿岸部では複雑に入り組んだリアス式海岸が形成する「湾」を利用してワカメ、海苔、ホタテなどの養殖漁業も盛んに行なわれてきました。

なかでも宮城県は牡蠣の養殖地としてしられており、県内60ヶ所の浜で養殖がおこなわれているそうです。
なかでも唐桑の「もまれ牡蠣」は大粒でひときわ目を引いています。

「もまれ牡蠣」は潮の流れに揉まれることから付いた呼び名だそうです。
普通の牡蠣は1~2年で出荷されるのに対し、もまれ牡蠣は2~3年の月日をかけて大切に育てられるのです。

その大粒で旨みの詰まった豊かな牡蠣なら僕も食べてみたくなりました。
(僕、牡蠣はほとんど食べないのです)


綺麗に巻かれたロープが静かな湾内に並べられていました。
大切な商売道具ですね。


海側と内陸を隔てる防潮堤のゲートです。
なんと水の力で自動的に閉まるように出来ていました。


このような仕組みになっています。
これなら誰も危険にさらされずに開閉できますね。


この辺りでたくさん見かけた「海に浮かぶ家」です。
住んでいる訳ではないでしょうが、とても原始的かつシンプルな方法で浮かんでいました。


岸壁から海を覗くとこんなに透明度がありました。
海底の色にもよりますが、まるで透けているようですね。


突然目の前に早馬神社が現れました。
今日のゴールです。

早馬神社にはみちのく潮風トレイルのスタンプが用意してありました。

地図に押してみました。

小雨が時折舞い、終日太陽もでませんでしたが、素晴らしい唐桑半島の魅力を感じた一日でした。


おしまい。

歩行距離 22.6km
累計登坂標高差 +916m
所要時間 6時間50分
36,600歩

2日間合計
歩行距離 60km
累計登坂標高差 +1,792m
所要時間 16時間
94,400歩

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第9回 みちのく潮風トレイル 松岩~鹿折唐桑~唐桑半島~長部 その2

2022年10月06日 | Weblog
前日当たってるなと思っていた小指の爪が赤黒く変色していました。
これはもう剥がれますね。

ちゃんと爪切っておけば良かった。

教訓
痛いと思ったらすぐテープ巻く。


さて、連休で遠征したときの楽しみ「たくさん寝る」という日が来ました。

僕の睡眠時間はだいたい5時間。
ちょいと少ないと思っていますが、どうしても遅くなっちゃいます。

でも昨夜は早めに寝ることが出来ました。
7時間半は寝たかな。
またまた自宅と間違えていつも目覚ましにしている枕元のスマホを探しちゃいました。

というわけで昨夜のうちに移動して「早馬神社」の駐車場をねぐらにしました。


5時45分に起きてのんびり支度しました。
予報は曇、夕方近くなると晴れてくるとのこと。

夜中に雨が降って車の屋根を叩く音がしていました。

空は鉛色。
海が綺麗なところを回るので、ちょっと残念です。
そして今日の気温は14℃、すこし肌寒いです。


目の前にある小さな港を見てから、それとは逆方向に進みます。

ここにも津波による浸水位置を示すボードがありました。


昨日は「下二本杉」を見ましたが、今日は「上二本杉」です。
残念ながら過去にあった台風により亀裂が入り、安全のため切られたそうです。

もともとは二本あり、樹齢は800年ほどでした。
夫婦杉のようでしたが、片方は道路拡張のために抜根されたようです。


割とすぐに海が見えてきました。
唐桑半島は比較的細長いのが特徴です。


整備された道を海に向かって降りていきます。


いきなりの断崖絶壁です。
ここは「水取場」と呼ばれています。
入江奥に美味しい湧き水が出ているそうです。
昔は漁師さんたちが利用したとか。


「折石」
説明書きにある通り、明治時代の大津波で折れたという大理石で出来ている石柱。
折れる前は「天柱岩」と呼ばれていたそうです。

この辺りは「巨釜(おおがま)」と呼ばれています。
波が荒い日に半造(はんぞう)側、前田浜から見ると、大きな釜が煮えたぎっているように見えることからそう呼ばれています。
いっぽう「半造」とは?
やはりそう呼ばれている一帯の呼び名で、アワビが沢山採れて繁盛したため、"はんじょう” がなまってハンゾウになったと。


もう少し近づいてみました。


視線を右に移してみるとこんな感じ。
曇っているのにこの海の青さはすごい。
晴れていたらもっと深い青なのでしょう。

大理石を含む地質はより日光の光を受け青いものをさらに碧く見せることが出来ます。


昔、小学校に通っていた頃「リアス式海岸」というネーミングで勉強しましたが、その半島一つ一つを歩くことになるとは思いもしませんでした。


海岸沿いの切り立ったところに遊歩道が付けられていました。
ここは「宮城オルレ」という韓国「済州オルレ」との姉妹トレイルコースとも重なっています。


オルレとは「通りから家に通じる狭い路地」という意味らしく、今ではトレッキングコースの代名詞となっています。

この赤いマークは韓国の野生馬(カンセと呼ぶらしい)を象った(かたどった)もので、頭の方向へ進むらしいですよ。

と思ったら十数名の団体とすれ違いました。
話し方がちょいと変。

リーダーのような人が話かけてきました。
『こんにちは〜』
それだけで終わらず『どこから来たのですか?』とか『もうどのくらい歩いたのですか?』とか聞かれました『私たちはミヤギオルレ歩いています』と言っていました。

そう、韓国人のトレッキングツアーだったのです。
『カムサハムニダ〜(ありがとう)』と言われて別れました。

本日最初で最後のトレッカーとのすれ違いでした。

団体さんとすれ違うちょっと前にものすごく大きなイノシシがトレッキングラインを爆走していくのを見ました。すごい足音でした。
まるで時代劇に出てくる馬のようでした。

そのことはツアーの人達には言わずにおきました。


浜にも出られました。


こんなジャングルのようなところもありました。
でも、オルレと共有された道は整備が行き届き歩きやすいです。

ただ、蜘蛛の巣は相変わらず凄いですけどね。


『地震があったら津波の用心』と刻まれた文字。
昭和8年3月3日、昭和三陸地震に際して建てられたものです。

当時の震度は5、地震そのものによる被害はさほどでもありませんでしたが、地殻変動による地震だったため津波が押し寄せ被害は甚大でした。

現在、幾度となく繰り返される地震に対して、国は莫大な費用を投じ防潮堤の整備を進めています。


津波避難!!
命大切まず逃げろ。


爽やかな感じのするところに出ました。
ここが本当に惨劇のあった場所なのだろうか、と疑うほど穏やかでした。

今日は急ぐこともないのでだいぶゆっくり眺めながら歩いて行きます。


誰もいません。孤独感がとてもいいです。
吸い込まれそうな海の色、冷たい風、鉛色の空、岩に砕ける波の音。


ノギクの種類なのかな?
キク科の花は種類が多く僕には特定できません。
このへんにはこの花が多かったです。


これはハマギク。
あまり見つけられなかったけれど、ポッテリとした可愛い花でした。

もっとゆっくり歩ければ見どころはたくさんあります。
海岸近くまで降りれはハマギクの群生と海を重ねて撮れたかもしれません。

潮吹き岩なんかもありまして、岩の隙間から噴水のように吹き上がるみたいです。
今日は割と穏やかだったので見れませんでした。


でもこれはルート沿いにあったのでよく見れました。
「津波石」です。
そう、東日本大震災の時に打ち上げられた岩が5個あります。
大きなものは直径5mほどあって、津波の力の物凄さを想像できます。


この辺の美しさをもっと良く知りたかったな。


「陽沼、陰沼(おぬま、めぬま)」
縁結びの神「イザナキの神とイザナミの神」が鎮座したといんれています。

ん? まてよ筑波山も縁結びの神として「イザナキノミコトとイザナミノミコト」が御幸ケ原で逢瀬したと伝えられているぞ。

男体山、女体山ってそういう意味なんじゃないかな?


覗いてみると確かに深い神秘的な色をしていました。
少し恐ろしさを感じました。


「児置島(こおきじま)」
海藻取りに夢中になった母親が海が荒れ、子供を置いてきてしまったが潮が引いて戻ると子供が無邪気に遊んでいたという伝説がある岩です。


「八雙曳(はっそうびき)」
御崎神社の祭神が八雙の船で上陸したんだとかいう伝説があります。


そしてやっと「御崎灯台」に到着です。
半島の先端に位置しています。

灯台西側の松林には、6月に海辺では珍しい「ニッコウキスゲ」が咲き乱れるということです。
関東人の僕らには馴染みが少ない場所かもしれませんが、遊歩道を含めてこでご紹介した場所を歩くのはとても良い経験と楽しさになると思います。

ちょっとした観光地ではなく、一日かけて旅する魅力的な場所です。

ザックを背負って行ってみませんか?


その3に続きます。


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第9回 みちのく潮風トレイル 松岩~鹿折唐桑~唐桑半島~長部 その1

2022年10月04日 | Weblog
あっという間の10月ですね。
60歳になった僕の出だしは「みちのく潮風トレイル」でした。

いろいろ行き先を考えていましたが、天気が難しいので『みち潮(歩きながら思いついた短縮形)』にしようと思いました。
ふっと思いついて来れるようになるべく数回先まで準備してあります。

今回は気仙沼から岩手の陸前高田に入る唐桑(からくわ)半島周辺を歩きました。


今回はここ。
いよいよ岩手に入ります。
ただ、編地島と気仙沼大島と女川からの山越えは残しています。
女房と来る約束してるんでね。

いよいよ遠くなって来ました。
どこまでマイカー使うか考えちゃいます。


前回、松岩で終わっているのでちょいと中途半端です。
頑張って鹿折唐桑(ししおりからくわ)まで行っちゃえば良かったかなと思いましたが、反面松岩まで行ったので、その先が思いきった計画に出来たという側面もあります。

本当は「海の市」で車泊しようと思っていたのですが、行ってみると駐車場がクローズされていてあきらめました。

そこから悩むこと1時間。
鹿折唐桑駅に近い「安波山復興祈念駐車場」が24時間駐車可能だと調べがついて、そこに向かうことにしました。

計画より少し遅く起きれば良くなりました。
それはそれで睡眠時間が3時間ほどとれるので好都合とプラス思考でいこうと思いました。

鹿折唐桑駅から一日たった一本だけ乗り換えなしで松岩に行ける6時59分の便に乗りました。
一応運転手さんに聞いて確認しました。


BRT松岩駅です。
見覚えのある景色で、続きを歩く気分満載でした。


しばらく歩くと三陸沿岸道路に立派な橋がかかっていました。
気仙沼湾横断橋「愛称/かなえ大橋」と呼ぶのだそうです。帰り道に通って表示板見て知りました。

ここは歩くことが出来ないので、その先の「曙橋」を渡ります。

ただ、一部工事中なので迂回しなければなりませんでした。
道が変わっているので(震災で)慎重にルートを探していきます。


気仙沼魚市場の脇を通りました。
潮の香りがします。


食堂があったり朝早くから入れる温泉があったりと漁師さん向けの施設が並びます。


「海の市シャークミュージアム」暗くてよく分からなかったけど、立派な商業施設でした。


新鮮な魚たべて〜。
けど、我慢我慢。時間に追われているからね。
歩ききってそんなお店に出くわしたら入ってみようかな。


気仙沼の港にはたくさんの船が停舶していました。


ふむふむ。


「おかえりモネ」の舞台になったのも気仙沼でしたね。
見てなかったけど本当にいいところです。


魚町かぁ。
ナイスネーム。


突如として裏山に入っていきます。
入口が見えない方(画像右手)から来たので全く気が付きませんでした。
行き過ぎたところでお掃除していたお姉さんに聞いてみました。
手を止めて通りまで出て教えてくれました。

気仙沼の人優しい〜(その1)。


調べていた時に出てきた鳥居です。
正しいルートだと分かった時の安堵感ってありますよね。


「安波山」に向かう登山道に入ります。
山道に入る時に迷ってしまった時間を取り戻そうとしてペース上げました。
心拍数だだ上がりでした。


海が見えた!


民家に津波浸水表示がありました。
起伏のある土地なので浸かったところとそうでないところが混在しています。


鹿折唐桑駅です。
BRTの中では割と大きな駅です。
ロータリーもありました。


なんと三陸道(高速道路)に一区間乗りました。
運転手さんが『高速走行に入ります』とアナウンスしていました。
現在三陸道は無料です。

一つ手間で降りようか迷いましたが(距離が長いので短くした方がいいのかなと思って)結局予定通り「長部」まで行きました。
もう逃げられません。

諦めたことがない僕はきっと這ってでも歩き切るんだろうな。

ここは陸前高田市です。つまり岩手。


小雨が降り始めました。
傘をさしたり畳んだりを繰り返しました。
予報より少し悪いです。


海沿いのロードをひたすら歩きます。
再び宮城に入ります。


正規ルートは通行止めなのですが「大理石海岸」だけはピストンで行けます。
迂回路からそれてでも行ってみたいと思いました。

う〜ん、よくわかりませんでした。

大掛かりな工事をしていました。
海までは行けません。


あれからどれくらいたったのだろう〜
って長渕剛の乾杯のメロディが流れちゃうほどひたすら歩きました。

ザックを下ろして水分を水筒に補給し、靴を脱いで小石を出しました。

防潮堤の工事をしています。
本当に大掛かりで大変だなと思いました。


突然現れた「下二本杉」でかい。


ようやく曲がって方向を変えました。
唐桑半島を歩く時の拠点「早馬神社(はやまじんじゃ)」です。
明日はここから唐桑半島を廻ります。
早馬神社の駐車場はトレイルの公認駐車場となっています。

入り組んだ山道に入っていきます。
地図では交差点に見えても、上下になっていることもありますから注意が必要です。

普段よく見る雑草ですが、群生して花をつけると綺麗に見えますね。

工事車両の脇を通りました。
『こんにちは〜』って言い合います。
工事中の作業員の方はだいたい挨拶してくれます。

『ご苦労さまです』と一言添えます。
ニッコリ笑って会釈してくれました。
気仙沼の人、気分がいい人(その2)。


ひたすら山道を進みます。
あまりに長くつらいです。

坂道を登っていると後ろから軽トラが来ました。
車もほとんど通らない道でした。

ふと横に来て止まりました。

『どこまでいくの?』
そう聞かれました。
この先目的地になるようなところは無く、果てしなく何も無い道のりなので心配してくれたのでしょう。
隣にはおばあちゃんが乗っていて、運転していたのは同じ年ぐらいのお母さんでした。

『荷台でよかったら乗っていかない?』
と声をかけてくれました。

僕は丁寧にお礼を言って
『ありがとうございます。でも乗っちゃいけないんです、歩かないといけないんです』
と言いました。

『そうなのぉ?でもほら後ろ乗ったら?』

大丈夫です。本当にありがとうございました。
少し元気になりました。

走り去る軽トラに手を降ってさよならしました。
気仙沼の人、とてもいい人(その3)。


小指の爪が剥がれそうなので(いやもう浮いていた)テープで押さえました。

その後も延々と歩きました。
とにかく休憩はあの時1回だけだったので、相当攻めてますね。

天気も崩れる予報なので、先を急ぎます。


ふと、橋が見えてきました。
あの形は朝見た橋じゃないか。
もう少しだ。


もう少しじゃありませんでした。
ついに本降りです。


街に入りました。
見覚えのある建物が並んでいます。
本当にあと少しです。

最後の上り坂がきつかったです。

思わず声が出ました。
『やっとついた⋯』

距離は思った通り長かったです。
16時40分到着。一日目終了。

温泉は前回お世話になった「友の湯」が意外と近かったので、再訪しました。
お湯はちょい熱ですが、疲れが和らぎました。

その2へ続きます。


歩行距離 37.4km
累計登坂標高差 +876m
所要時間 9時間10分
57,800歩
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還暦、ダーッ!

2022年10月01日 | Weblog
アントニオ猪木さんが天国へ旅立ったと知りました。
人はいくつかの節目を迎えます。
最後はどうなるかみんな知らないし、それに向かってひたすら毎日を送っています。

そんな僕もついに60。

その前夜に催されたイベントが自分のために集まってくれた人たちがいることはまるで知る由もなく、ただのお誕生日おめでとう食事会だと思って会場に向かいました。

細かい話は割愛させて下さい。

でも、人生においてこんなに嬉しい誕生日はありませんでした。
集まっていただいた関係者の方々、本当にありがとうございました。

ますますやる気が出てきました。
人間て素晴らしい。
生きてるってすごい。
『アクティブに行こうぜ !! 』
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