テキスト主体

懐中電灯と双眼鏡と写真機を
テキスト主体で語ろうとする
(当然、その他についても、語ったりする)

Nikon 遊 4X10D CF ふたたび

2012-03-19 22:12:12 | 双眼鏡 望遠鏡
よーく考えてみると、遊はトンデモナイ双眼鏡のような気がしてきました。
形式的にはダハでありながら、視軸が一直線上にない、珍しい構造。
従来の観劇用オペラグラスの進化形でありながら、他のどの双眼鏡の追随をも全く許さない携帯性と高度な光学性能により、用途が飛躍的に拡大していること。海外では300ドル付近の価格で販売されていて(最安で190US$)、グラムあたり海外単価ではおそらくもっとも高価な双眼鏡のひとつです。
日本では光学機器においてライカやツァイス、スワロフスキなど、海外よりスゴク高い価格設定になっているのですが、逆に海外でのナイコンブランドの威力は想像以上なんだなぁと感じます。
かつて富裕市民層の娯楽が観劇しかなかった頃、ツァイスの観劇用のティアティス等の高級オペラグラスは、それこそトンデモナイ価格で販売されていて、貴金属装飾品と全く変わらないステータスを持っていたそうです。いまでもそれらの双眼鏡は数十年前の製品とは思えない見え味があり、たまにオークションなどでも高価で取引されていますが、遊の資質もそれらの珠玉の製品に劣らないモノなのかもしれません。



もう一個予備に買って、数十年後の子孫に残しておこうかしら、などと考えてしまいます。
あと因みに、上の”ワインレッド”と日本では呼ばれているカラーも、海外でのburgundy(バーガンディ=ブルゴーニュのこと)の呼び名のほうがしっくりくる色合いです。
両方ともワインの色合いを語源にしますが、バーガンディの方がやや茶色っぽい落ち着いた色調です。
コメント
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