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Bunge哲学辞典:指示 reference

2010年07月20日 15時27分53秒 | 生命生物生活哲学
2010年7月20日-2
Bunge哲学辞典:指示 reference

 Mario Bunge氏は意味meaningについて、指示referenceと意義sense(senseを意味と訳して、meaningを別の訳語とすることも検討すべきかもしれない)を区別すべきだとする。
 日本語の指示には、「物事をそれと指し示すこと」と「指図すること」の二つがあり、区別するべきなので、たとえばinstruction artは指図芸術と訳すことにしたい。

指示 reference (BungeDic2, p.246)
 あらゆる↑【述語】とあらゆる適切な形式をした命題は、なにかかにか〔なんらか〕のものごとを指示するか、あるいは↑【について】である。たとえば,『粘性の』は、なにかの液体についてであるし、『代謝産物』は、生物体に関わる。或る述語または命題の指示対象の収集体〔集まり〕は、_指示クラス_と呼ばれる。たとえば、『質量』はすべての物体を指示するが、『より固い』もそうである。ついでに言えば、これらの二つの例は、或る述語の指示クラスは、その↑【外延】と必ずしも一致しないことを示している。実際、『より固い』は物体を指示するが、その外延は、その関係が現実に成立する物体の順序対の収集体である。〔後略〕〔20100720試訳〕