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福島原発と東北地方太平洋沖地震59

2011年03月31日 01時37分23秒 | 生命生物生活哲学
2011年3月31日-2
福島原発と東北地方太平洋沖地震59

http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2011/03/post-286f.html

の「今度は地球丸ごと道連れ」という記事から知ったのだが、

http://ohtsuki-yoshihiko.cocolog-nifty.com/blog/2010/11/post-7d81.html
で、大槻義彦氏は、広瀬隆『原子炉時限爆弾』を読んだという、

  「地震多発地帯に建っている浜岡原発で原発事故が起きれば、それこそ人的・環境被害に止まらず日本経済まで大打撃という意見と理解したのですが、この広瀬氏の主張を如何お考えでしょうか?」

との、2010年11月16日の読者の方からのメールに答えて、2010年11月30日 (火)の【原発は時限爆弾?】という記事を書いている。

  「大地震のとき原発は暴走して、原子爆弾の爆発となって大惨事をもたらす、という本ですね。
 本当かどうか、私には分かりません。」

としつつ、

  「さて、本当は広瀬隆とは何者なのでしょうか?
噂ではどこぞの大学(?)の理工応用化学出身、しかも原子力工学大学院とは無縁らしいのです。これは驚きですね。
  まったくの素人が携帯電話の電磁波の強度と人体、とくに生殖細胞への悪影響をシミュレーションして警告した、という笑い話を思い出しました。」
http://ohtsuki-yoshihiko.cocolog-nifty.com/blog/2010/11/post-7d81.html

と、茶化したように書いている。


 池田信夫 氏は、「原発事故というブラック・スワン」という2011年03月19日12:45の記事で、

  「この点で今回の事故は、1000年に1度の最悪の条件でもレベル7の事故は起こらないことを証明したわけです。誤解を恐れずにいえば、国と東電の主張が正しく、軽水炉(3号機はプルサーマル)が安全であることが証明されたといってもいい。しかしこういう論理は、政治的には受け入れられないでしょう。」
http://agora-web.jp/archives/1284518.html

と述べている。2011年3月30日という時点では、福島第一原発の1~4号炉は冷温停止状態に至っていない。そしてその状態にするにはきわめて困難な作業が必要で、年単位の時間がかかるという、或る原子力安全委員会委員の見解があるほどである。

  「原子力安全委員会の代谷誠治委員は29日、冷却に向けた作業の進む東京電力福島第1原発の原子炉や使用済み核燃料プールについて、安全なレベルまで冷えるには年単位の時間がかかるだろうとの見通しを示した。」
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110330/dst11033001220004-n1.htm


 そして、今後レベル7になる可能性はある。3月11日からすでに20日たっても終息しないという点では、チェルノブイリ事故の場合を越えている。また、評価基準も問題である。というのは、今回の事故はスリーマイル事故ともチェルノブイリ事故とも異なる様相があるようだからである。
 
 なお、
  「文部科学省は、福島第1原発周辺の水深112~160メートルで28日に採取した海水から放射性のヨウ素やセシウムを検出した。いずれも法令が定める濃度限度以下だが、原子力安全委員会は30日、「(魚介で食物連鎖による)生物濃縮の懸念がある」とした。」 
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110330/dst11033022150068-n1.htm

とある。