生命哲学/生物哲学/生活哲学ブログ

《生命/生物、生活》を、システム的かつ体系的に、分析し総合し統合する。射程域:哲学、美術音楽詩、政治経済社会、秘教

地球温暖化音頭2/グラフで誘導する (IPCC報告書に見られる技法 technique:グラフ篇)

2010年08月26日 17時13分08秒 | 生命生物生活哲学
2010年8月26日-6
地球温暖化音頭2/グラフで誘導する
(IPCC報告書に見られる技法 technique:グラフ篇)

 〔以下の記述は走書きなので、ええ加減。〕

 広瀬(2010)は、IPCC報告書に見られる表現方法について、いくつか指摘している。

 1. 単調増加と見せるために、全体の回帰直線を(太く)引く。
  たとえば20年くらい単位で水準が上がったり下がったりしているのかもしれないのを、数十年一緒くたにして、 単調増加する直線を書き込んで、そのように誘導する。(これはわたしの考え。他の人も指摘しているだろう。)
  また、その傾向を強調するために、低温期は無かったことにする。(広瀬 2010: *頁)
  データ改竄もしたという疑惑がある。

 2. 上昇する時間範囲のデータだけを取り上げる。
  過去まで時間範囲を拡げると、下降部分がある。
  例。IPCC第4次評価報告書の海水面の変化のグラフ。(広瀬 2010: 108頁)

 3. 当初は大きな数値で注目させ、だんだん小さな数値に変えていく。
  IPCC1次次報告書から4次報告書での、温度上昇の予測値。

 4. 比率尺度のグラフで、0点ではなく、途中の数値から目盛る。
  例。二酸化炭素の増加を示す図。(広瀬 2010: 111頁)
   1960年に315ppm、2000年に368ppm。40年間に53ppm増加。
  註。広瀬(2010: 110頁)は、「過去半世紀で、空気中の分子の一万粒のうち三粒が四粒に近づいて、それほど、地球が激変すると考えるほうがおかしい」というが、それはわからない。

[H]
広瀬隆.2010.7.二酸化炭素温暖化説の崩壊.222pp.集英社新書.[y700+]