2010年4月22日-2
額縁と絵画の境界/記号と絵画
額縁が含意すること
tableau(タブロー)には、絵画作品について、習作や下絵に対しての「完成された」という意味がある。もう一つは、カンヴァスや板に描かれた物を指し、これは(持ち運びできない)壁画や天井画に対している。さらにもう一つの用例は、tableauの間違いではない訳なのかどうかはわからないが、額縁絵画である(文献失念)。これは額縁の無い絵画に対することになる。
額縁をつけることによって、絵画本体はその周囲から境界づけられる。そのことによって、額縁内部に位置する平面は、その周囲とは異なる世界を提示しているのだと解釈しやすくなる。また、慣習によってまたは規約的に、そのように見る者に解釈される。
額縁にも延長的に描かれている場合がある。絵画部分の面積が広くなるし、外への広がりが感じられるかもしれない。その場合や額縁が無い場合は、背後の壁との絵画の境界は、たとえばカンヴァスの縁そのものになる。額縁が無い場合、どういうわけか、『モダンに』(この意味は人によって様々であるが)感じられることが多い。
記号と絵画
主に文字を描いたり、文を書いているような作品がある。
或るパターンが記号として(あるいは記号的行為または展示として)受け取られた場合は、記号であるということに注目が大きくなるから、記号の物質的側面(たとえばインクによって表示が実現されているとすれば、インクの物質性が見る者に受け取られるもの)、対照的に画肌への注目が薄くなり、物質感が弱くなるだろう。
表意文字の場合、たとえば漢字は、絵文字とも言えるように、抽象絵画とも解釈できる。画面に、大きく森とかけば、エゾマツやトドマツの針葉樹の森に見えるかもしれない。赤い色で木と書けば(描けば)アカエゾマツ、黒ならクロエゾマツ、青にすればアオエゾマツである。(ついでに)白にすればシロエゾマツです。
さて、人物とか風景とかの対象を描かない場合、→抽象絵画
額縁と絵画の境界/記号と絵画
額縁が含意すること
tableau(タブロー)には、絵画作品について、習作や下絵に対しての「完成された」という意味がある。もう一つは、カンヴァスや板に描かれた物を指し、これは(持ち運びできない)壁画や天井画に対している。さらにもう一つの用例は、tableauの間違いではない訳なのかどうかはわからないが、額縁絵画である(文献失念)。これは額縁の無い絵画に対することになる。
額縁をつけることによって、絵画本体はその周囲から境界づけられる。そのことによって、額縁内部に位置する平面は、その周囲とは異なる世界を提示しているのだと解釈しやすくなる。また、慣習によってまたは規約的に、そのように見る者に解釈される。
額縁にも延長的に描かれている場合がある。絵画部分の面積が広くなるし、外への広がりが感じられるかもしれない。その場合や額縁が無い場合は、背後の壁との絵画の境界は、たとえばカンヴァスの縁そのものになる。額縁が無い場合、どういうわけか、『モダンに』(この意味は人によって様々であるが)感じられることが多い。
記号と絵画
主に文字を描いたり、文を書いているような作品がある。
或るパターンが記号として(あるいは記号的行為または展示として)受け取られた場合は、記号であるということに注目が大きくなるから、記号の物質的側面(たとえばインクによって表示が実現されているとすれば、インクの物質性が見る者に受け取られるもの)、対照的に画肌への注目が薄くなり、物質感が弱くなるだろう。
表意文字の場合、たとえば漢字は、絵文字とも言えるように、抽象絵画とも解釈できる。画面に、大きく森とかけば、エゾマツやトドマツの針葉樹の森に見えるかもしれない。赤い色で木と書けば(描けば)アカエゾマツ、黒ならクロエゾマツ、青にすればアオエゾマツである。(ついでに)白にすればシロエゾマツです。
さて、人物とか風景とかの対象を描かない場合、→抽象絵画