生命哲学/生物哲学/生活哲学ブログ

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福島第一原発の放射能汚染水の漏洩流出

2013年09月18日 12時58分53秒 | 放射能
2013年9月18日-1
福島第一原発の放射能汚染水の漏洩流出


 汚染水漏れ:観測用井戸のトリチウム 濃度高まる
 毎日新聞 2013年09月13日 21時51分
  「東電は13日、タンク付近の観測用井戸で12日に採取した地下水から、これまでで最も高い1リットル当たり13万ベクレルのトリチウム(三重水素)を検出したと発表した。前日採取の際は同9万7000ベクレルで、濃度がさらに高まった。」
http://mainichi.jp/select/news/20130914k0000m040080000c.html

 
 内田樹氏は、科学商業誌『Nature』のEditorial(社説)

「Nuclear error 〔核失策〕
Japan should bring in international help to study and mitigate the Fukushima crisis.
03 September 2013」
http://www.nature.com/news/nuclear-error-1.13667

の抄訳を掲載し、
  「招致委員長は「東京と福島は250キロも離れているので、心配ありません」という驚くべき発言を昨日ブエノスアイレスで行った。
海外の科学者たちが「福島の事故は対岸の火事ではない。私たち自身に切迫した問題だ」という危機意識を持って国際的な支援を申し出ているときに、東京の人間が「福島の事故は250キロ離れた『対岸の火事』ですから、五輪開催に心配ありません」と言い放っているのである。
怒りを通り越して、悲しみを感じる。」
と述べている。

  「事故から2年半、東電は福島の三基の破壊された原子炉内の核燃料の保護措置についての問題の本質と深刻さを認識していないことを繰り返し露呈してきた。
 毎日およそ40万リットルの水がロッドの過熱を防ぐために原子炉心に注水されている。汚染された水が原子炉基礎部に漏水し、コンクリートの裂け目を通じて地下水と近隣の海水に拡がっていることを東電が認めたのはごく最近になってからである。
 東電以外の機関による放射能被曝の測定は難しく、私たちが懸念するのは、この放射能洩れが人間の健康、環境および食物の安全性にどのような影響をもたらすことになるのかが不明だということである。
 問題はそれにとどまらない。使用済みの冷却水を保存している1000の貯蔵庫があり、これらは浄化システムによる処理を経ているにもかかわらずトリチウムやその他の有害な放射性核種を含んでいる。漏洩はこのシステムがいつ爆発するかわからない時限爆弾(laxly guarded time bomb)だということを明らかにした。〔略〕
 政府の過去の対応と情報政策から判断する限り、日本政府も、東電と同じく、この状況を制御し、パブリックに対して情報を開示する能力がもうないのではないかという疑念を抱かせる。(Given the government's past actions and information policies, one might doubt whether it would be any more competent than TEPCO at managing the situation and communicating it to the public)
週明けに、漏水しているタンク付近の放射線量は最初に報告された数値の18倍であることがわかった。漏水は当初ただの「異常」とされたが、のちに真性の危機(a genuine crisis)であることがわかったのである。
日本は国際的な専門家に支援のための助言を求めるべきときを迎えている。」
http://blog.tatsuru.com/2013/09/06_1112.php


 台風にも弱い原発!「もんじゅ」道路・ケーブル寸断で孤立、「福島」汚染水拡散
 2013/9/17 14:52
  「 台風18号は原子力施設が大雨には弱いという新たな課題を突きつけた。欠陥が露呈したのは高速増殖原型炉『もんじゅ』(福井県美浜町)と福島第1原発の汚染水を貯めたタンク群だ。

大雨でもんじゅは施設に通じる1本しかない道路2か所で土砂崩れが発生した。施設が孤立状態になり、緊急時対策支援システム用の光ケーブルも破損し、原子炉の状況を伝送するシステムが一時停止した。現在、もんじゅは停止中で、事故当時は建屋内には10人の運転員がいたが、建物内のシステムは作動しており監視はできていたという。

溜まった雨水から法定基準5600倍の放射線

福島第1原発のタンク群の周囲に設置された囲いの堰に雨水があふれ、東京電力は法定基準を下回る水を海に放出した。ところが、別のタンク群に溜まった雨水から法定基準の5600倍にあたる最大17万ベクレルの放射濃度を検出。さらに、これまで汚染水漏れの報告がなかった隣接するタンク群の堰からも法定基準の80倍に当たる2400ベクレルという高濃度の放射性物質が検出された。」
http://www.j-cast.com/tv/2013/09/17183916.html?p=all