松田洋子のアトリエ絵リアル

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電力不足による計画停電について

2011-03-20 10:16:56 | Weblog

 巨大地震発生から10日目を迎えました。津波により被害を受けた福島第一原発の事故により放射線量が上がり、新たな避難者が多数生み出されました。滞ってしまった冷却装置を動かすための電源復旧作業が急がれるなかで、原発の現場は冷却のための放水作業が展開されています。

 計画停電は昨日3月19日も本日20日も見送られました。理由はオフィスや工場などの電力需要が少なく、節電による効果も高いためであるといいます。明日21日も祝日であるので実施しない見込みとなっています。

 これまでの計画停電を体験して、停電や節電に関して改善されるべき点がでてきたような気がします。初めて計画停電が実施されたときは、まったく経験のなかった私たちはとまどいました。停電の必要性はしっかりと捉えられるし理解もできましたので、協力に関してはOKの気持ちで報道・指定されるグループやエリアを確認しながら生活のなかに受け止める準備ができていました。

 しかし、始まってみると、計画停電実施の方法と実施のなかでの、あまりに複雑なグループ分けが混乱をきたし、いまだに自分の家がどのグループ、どのエリアに属するのか確認できぬままです。県、市、区、町単位ではないことがぼんやりとわかってきたのですが、まだ不安を拭い去ることができません。テレビ・新聞・インターネットを見ることのできる私でもそうなのに、お年寄りやさまざまな理由で情報を見られない方や情報を見ることができても正しく把握できない方々は多いのではないでしょうか。

 計画停電により、信号機が停止したことによる交通事故、予定されていた停電を想定して動いていたオフィスや工場が、結果的に電力が供給できる状態になったため計画停電は実施されなかったなど、もう少し考えればこれらの事態を避けられるのではないかと思ったのですがいかがでしょうか。電気が供給されないと命にかかわる医療を受けている方々、エレベーター・エスカレーターを使わないと移動できない方々もいます。短い間はしのげるかもしれませんが、これが4月いっぱいまで続くとなると考えなければならないでしょう。

 本日の朝日新聞社説欄に、「電力不足 停電より『計画節電』を」という次のような記事が出ていましたのでご紹介します。

「(省略)家庭も企業も、使う電力の総量を制御するだけでなく、ピーク時の電力消費を抑える。そうすれば停電しなくて済む。政府主導のもと、社会全体で取り組む「計画節電」である。停電より節電のほうが、家庭にも企業にも損害は少ない。政府は経済界やさまざまな消費者の声を聴いて早急に踏み切るべきだ。(省略)電力不足がある以上、消費を減らす以外に手はない。だが、受け手がどうしても使いたい機器とそうでないものを選べるという判断の余地を残した「節電」のほうが打撃は小さく、賢明なやり方ではあるまいか。(省略)経済同友会は緊急アピールで「計画停電に代え、総量規制を」と訴える。今でも節電の効果で停電がかなり見送られているのだから、使う側の努力と知恵をもっと信じてはどうか。そのうえでどうしても足りなければ、最小限の計画停電で補えばよい。危機を克服するには、国民の節電意識をさらに高める政策こそが有効だ。」(2011年3月20日・一部省略)



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