松田洋子のアトリエ絵リアル

松田洋子(マツダヨウコ)の絵画創作活動軌跡 ~ときどきポエムも登場します~☆⇒「麻生洋乃のライティング詩リアル」で検索

~創作活動10年~ 松田洋子 洋画展

2012-10-04 10:05:58 | 美術

「松田洋子 洋画展」を、来月11月15日より6日間にわたり開催します。

 

会期:2012年11月15日(火)~11月20日(木)

時間:11:00~18:00(最終日は16:00まで)

会場:コート・ギャラリー国立 国立市中1-8-32 電話 042-573-8282

     交通⇒JR国立駅南口を出て右方向(立川方面)線路沿いに徒歩2分。

内容:創作活動・発表を再開してから10年間の作品の中から0号~100号まで の約30点を展示します。

★  ★  ★

中学生のころから密かに絵描きを目指していました。

理由は、絵を描くほかに一生懸命になれることがなかったからです。

自分にとっての画家に必要なことはなにか? 絵を描くことが三度のメシより好きなこと。

今まで自分の絵への他人からの評価で、絵の道へ進む気持ちが揺らぐことはありませんでした。

しかし、環境が変わり、出会いがあり、「続けて絵を描き、それを発表する」機会を得るのに、
美大を卒業してから四半世紀が過ぎていました。

その間、二度ほどグループ展を開いたり、小品やスケッチを描いたり、絵画教室を開いたりし、画家への思いを長い間あたためてきました。

10年前に、絵とは別な仕事をもちながら二人の子の子育てをする中で思いました。

「子どもが独立し、経済的に困らなくなってから始めよう」と思っていた創作活動とその発表について…。

10年たっても、20年たっても経済的に豊かになるとは限らないのではないか?

子どもが必ずしも予定通りに独立するとは限らないのではないか?

世の中、何が起こるかわからない。

ある日、それから始めようと漠然と思っていた気持ちがいっぺんに吹き飛びました。

それは、あるきっかけで作品を発表する機会を得た日でした。

入間に住んでいる妹が言いました。

「お姉さんにしかできないことだから、私は応援したいの。画材がそばにあれば描く気にも
なると思うから」と言って、珍しく私を新宿に呼び出し、世界堂で20号のキャンバスを2枚
買ってくれました。

妹の気持ちに応えるべく、私は自分の子どもの幼いときの、いちばん可愛かった場面を1枚ずつ同時進行で描き始めました。土日勤務や午後~夜間勤務が多かった中で、平日の午前中、時間を決めて制作しました。家事は手抜きと決めました。

どこに出すとか、誰に見てもらうなど一度も考えずに描きました。

やがて2枚の作品ができたときは、誰かに見てもらいたいと思うようになりました。たまたま職場に回ってきた回覧の中に、市民ならだれでも出せる「かわさき市民アンデパンダン展」
があることを知りました。そのときは、それがいちばん早くみんなに見てもらえる展覧会でした。

2点の作品は、川崎駅前のビル3階にある「アートガーデンかわさき」に陳列されました。

これが「秋日和」と「小春日和」です。

ギャラリーの中央に並べられた2枚の絵を見て思いました。

「来るか来ないかわからない日まで待たないで、今から始めよう。私はずっと絵を描きたかったし、こうして観てもらうために生きてきたはず…」

そんな日があって、長いブランクを乗り越え再び絵画の世界を目指してから今年で10年目になります。

やっと、まっしぐらに進める道を見つけ、その道を歩んでやっと10年です。あっという間でした。

学生時代の同期で絵描きを続けている人とは25年以上の実績の差があります。
その、私にとって実質上先輩の方々の展覧会はいつも観に行き、いままでずっと応援し続けてきました。これからも、その方々を尊敬しながら、自分もほんの少しでも近づきたい思いです。

この個展をきっかけに、次のステップを踏む力を得たいと思っています。

今後は客観性のある、しかし自分にしかできない仕事を目指して描きつづけていきたいと思います。

なにとぞご高覧いただけますよう、お願いいたします。また、11月15日(木)のオープニングパーティーにも、ぜひお出かけください。