東京東部労働組合【公式】ブログ

全国一般東京東部労働組合の記録

福島現地をめぐり、「原発労働者・地域住民の被ばくと健康管理」講演会に参加しました

2012年11月26日 09時02分54秒 | 労働組合


11月24,25日、東部労組組合員有志3名が直接に福島現地をまわり、現地の労働者のために具体的に何ができるかを考えました。

24日青戸本部を午前中に車で出発、途中の館林インターで途中下車。広大な敷地で、自然の宝庫でもある、渡良瀬遊水池を見学しました。このかつての足尾鉱毒事件の現場をみながら、住民の権利と健康が蝕まれるのは原子力災害と似ているのではないか等、議論。

その後、途中の高速道路のパーキングや、二本松市、飯舘町、南相馬市と道路わきの放射能を測定しました。そのように周辺から福島第1原発にできるだけ近づいて、放射能汚染の実態を把握しようとしました。実際に、放射線量が徐々に上がり、原発付近でピークを示すのを確認し、事故の深刻さを参加者は実感していきました。途中のまったく人気のない駅前の住宅地。「無念」「希望の牛を生かして」等と書いた看板に、牛の頭蓋骨が飾ってある牧場跡を見て、災害と原発事故への現地のやりきれない思い目の当たりにしショックを受けました。



25日は、原発の南側の海岸付近をまわり津波被害と再建がすすまない実態を見、昼からのいわき湯本で行われた「講演会・相談会」に参加しました。長年にわたり被ばく労働者を診てきた阪南中央病院・村田医師の「原発労働者・地域住民の被ばくと健康管理」という講演では、これまで実態が隠されてきた放射線障害が今回の事故で除染労働者や付近の住民の健康にも悪影響を与える可能性と警戒の呼びかけがありました。また、この日の相談会に実際に除染作業の労働者がきて未払い手当に関する相談があり、解決へむけ取り組むという報告、原発収束作業の労働者は多重下請けも含めたすべての労働者を「国家公務員」として扱い、将来の補償をするべきでは等の意見が出されていました。

今回の貴重な多くの経験を東部労組に持ち帰り、今後のさまざまな行動に生かしていくことを、参加者は決意しています。

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「フクシマ」の問題は、世界最大の人権問題 (垣内)
2012-11-27 18:31:02
こんにちは。言論・表現の自由を守る会の垣内です。

10月30日、ジュネーブの国連欧州本部にて、日本政府の第2回UPR審査前日に、当会独自の公式サイドイベントを開催し、双葉町町長にも参加いただいて、フクシマの問題とビラ配布弾圧:日本の三権分立と参政権の問題について訴え、日本政府に対する3つの勧告を提案してきました。

今回の取り組みの中で、達成可能な最高水準の心身の健康を享受する権利に関する国連人権理事会特別報告者アナンド・グローバー氏が、
11月15日に来日し10日間にわたって、福島や東京で、フクシマの人々やNGO、政府関係者等から意見聴取を行って調査し、当会も情報提供等協力しました。

昨日、グローバー氏は記者会見で、政府に対する勧告のドラフトを発表し、質疑の中で、 「まるで戦争のようなこの問題に対してたたかっていかなければならない」と言及しました。
http://blogs.yahoo.co.jp/jrfs20040729/24251979.html

http://unic.or.jp/unic/press_release/2869/
プレスステートメント(国連広報センターHP)

すべての運動と全ての裁判で、世界人権宣言と国際人権規約の活用が急がれていると考えます。
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