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全国一般東京東部労働組合の記録

東部労組個人タクシー世田谷第三職員支部ストライキ支援決起集会を開催

2020年04月06日 12時24分48秒 | 労働組合

東部労組個人タクシー世田谷第三職員支部ストライキ支援決起集会を開催
すべての労働者はよってたかって2人の無期限ストライキを支えよう!

全国一般東京東部労組は4月5日、東部労組個人タクシー協同組合世田谷第三職員支部のストライキ支援決起集会を品川区立中小企業センターで開き、同支部の無期限ストライキ闘争をよってたかって支えていくことを誓い合いました。

集会には約60人が参加。冒頭で東部労組本部の菅野委員長が「敵の攻撃は止まっていない以上、私たちの闘いを止めるわけにはいかない。ストライキは使用者側に打撃を与え、労働者には団結の意義を教えてくれる。敢然と闘い敢然と勝利しよう」とあいさつしました。

集会の基調提起に立った東部労組本部の須田書記長は「本集会は新型コロナウイルス感染が拡大するという歴史的な局面で開催されている。この集会開催にも様々な意見があると思うが、東部労組執行部としては予防対策を施したうえで集会は行うという決断をした。その理由は私たちと敵対する使用者・経営者が労働者への攻撃を『自粛』していないにもかかわらず、労働者のみが闘いを率先して『自粛』していいのかという問題意識に発している。今日の集会は決して『不要不急』のイベントではない。まず使用者の攻撃をやめさせるべきだ」と集会開催に至った事情を説明しました。

使用者のパワハラに対抗して職員2人が昨年5月に労組を結成し、賃金が半額になるという再雇用条件や不当労働行為と闘うため3月5日から無期限ストライキを打っている経過を報告したうえで「31日間のストライキを身銭を切って闘い続けてきた2人は全国の労働者を奮い立たせている。コロナ情勢の中で不当解雇や休業無補償で泣き寝入りを強いられている労働者に勇気を与えている」と称えると、会場から大きな拍手が2人に送られました。

会場の参加者に向けては「2人の肩にすべての労働者の生活と権利がかかっているものとして私たちは支援していこう。2人の勝利は私たちの勝利、2人の敗北は私たちの敗北、よそ様の争議ではなく、私たち自身の争議である。すべての労働者がそうなったとき、この争議は必ず勝利する。よってたかって闘っていこう」と呼びかけました。

同支部組合員2人からのアピールとして、まず登壇した朝貝支部委員長は、昨年5月の労組結成時について「それまで仕事なのだからとどんなことでも上から言われれば従うのが当たり前と思っていました。だから労働組合を作って本当に良いのだろうか、私たちは間違っていないのだろうかと自分を肯定できずにいました。しかし、支部結成大会で菅野委員長から『あなたたちは間違っていない』という言葉をかけていただいた時に初めて『そうなんだ』と自分たちの行動を認めることができました」と振り返りました。

ストライキ闘争を断固として闘っている現在に至る過程について「団結という言葉はたった二文字ですが、大きくて難しいことだと感じています。私たちは自分たちの要求に向かって進むはずなのに、団結できていないと感じ長く立ち止まった時もありました。しかし、今年1月の初めてのストライキの際に事務所から出てきた時に応援に来てくださったたくさんの仲間の顔を見ることができた感動は忘れられません。何年も闘い続けていても折れない心を持つ仲間の不屈の行動から勇気を与えてもらっています。まずは自分たちの闘いに負けることなく闘い続けていきたい。そして、いずれは自分たちの闘いでほかの仲間に元気を分け与えられるような存在になりたい」と訴えました。

続いて登壇した中村支部書記長は、労組結成からしばらくの期間について、「不安がつきまとい、いつ終わるかわからない、出口の見えない闘いが私たちを疲弊させていました。仲間と一緒に闘っているのに、自分ひとりで闘っているような気持ちになり、疲れ、怒り、落胆、悲しみ、いろんな感情が入れ乱れていました。どうしてこんな事をやっているのだろう、こんな思いまでしてやらなければいけないことなのか、もうやめて楽になりたいと思ったことは一度や二度ではありません」と率直な思いを明かしました。

そんな意識を変えたのが、やはり今年1月の初めてのストライキに支援に駆けつけてくれた労働者の存在だとしたうえで「私たちだけで闘っているのではない、みんなで闘っている。それぞれ職場も環境も違う人たちが、それぞれの闘いを通して励まし合い、協力し合い、力をひとつにしていく。抗議行動がみっともないとか、ご近所に迷惑だとも周囲から言われたことにも、そんなことをさせる使用者がもっとみっともなく、もっと迷惑な存在だと堂々と反論できるようになりました。傷ついたまま辞めて忘れて生きていくか、苦しくてもここにとどまり闘って元の職場を取り戻すか。私たちは闘うことを選びました。団結してつながることの大切さを知りました。みなさんからいただいたご支援は勝利して今度は私たちが返していきます」と力強く決意表明しました。

共闘組織からの連帯発言として、全労働者組合、総合サポートユニオン、国労千葉地本、東京管理職ユニオン、プレカリアートユニオン、葛飾区労協、京成労組の民主主義を守る会、ユニオンネットお互いさまの代表者から、いずれも東京都個人タクシー協同組合世田谷第三支部の使用者に対する怒りを込めた糾弾と、朝貝・中村両組合員への激励が述べられました。

その後、この間全国の仲間から寄せられたカンパ(第一次集約分)の45万円超と、この日の会場で集まったカンパ約6万円が2人に贈呈されました。

参加者全員で「生活できる再雇用を勝ち取るぞ!」「不当労働行為を許さないぞ!」「ストライキで勝利するぞ!」「労働者の団結で勝利するぞ!」などのシュプレヒコールをあげ、最後に朝貝支部委員長の音頭で団結ガンバローを行って集会を締めくくりました。

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