写真=ピーエス三菱に怒りの声をあげるアミンさんと行動参加者ら
外国人労働者アミンさんの労災隠し問題でピーエス三菱に抗議行動
全国一般東京東部労組は6月4日、パキスタン人労働者アミンさんの労災隠し問題でゼネコンのピーエス三菱本社に対する抗議行動を実施しました。
この行動は、東部労組が加盟するコミュニティ・ユニオン首都圏ネットワーク一日行動の一環として15団体・100人超で取り組まれました。
アミンさんは2019年7月にピーエス三菱が施工主のマンション建設現場で労災にあいましたが、直接雇用されている下請会社からは「現場でけがしたことは伏せろ」と迫られ、ピーエス三菱の現場監督からも労災申請を拒絶されました。こうした元請・下請一体の労災隠しによってアミンさんは長期にわたり収入が途絶える生活苦に追いやられました。
その後、労働基準監督署によって事実に即した労災が認定されましたが、いまだに会社側は労災の事実すら認めず、アミンさんが求める謝罪や補償に一切応じようとしていません。
それどころかピーエス三菱は先日、アミンさんを相手取って「債務不存在」の確認請求の裁判を起こすという許しがたい対応に出ました。
このように外国人労働者への差別としか言いようがない会社側の暴挙を受けて、今回の抗議行動ではアミンさんを先頭に多くの労組・ユニオンの参加者がともに怒りの声をあげました。
アミンさんは「現場での労災を最初から訴えているのに認めてくれない。ひどい目にあった。元請のピーエス三菱には労働者の命を守る責任がある。自分には子どもが2人もいるのに食べることすらできなかった。わたしは動物じゃない、人間だ」と訴えました。
参加者は暴風雨をものともせず、「労災の責任を取れ!」「アミンさんに謝れ!」などのシュプレヒコールをくり返しました。
日本労働運動の責務として外国人労働者への差別と闘い、アミンさんの労災闘争に勝利しましょう!
2021.6.4、アミンさんに謝れ!ピーエス三菱本社前抗議アピール(首都圏ネット1日行動)