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全国一般東京東部労働組合の記録

10・10若者雇用集会が成功

2009年10月11日 16時17分11秒 | 若者

若者のみなさん!あなたは、間違ってない。自己責任とおさらばしよう。絶望と無力感をふり払おう。泣き寝入りせず、いっしょに闘おう。

「仕事も遊びも寝る時間も、みんな8時間ずつ、これでハッピーになるぞ!」--10月10日、若者の雇用改善を訴える集会「みんなの働き方Revolution2009~ウチラ+ユニオン=HAPPY8」が東京・芝公園であり、私たち全国一般東京東部労組も主催する実行委員会のひとつとして参加しました。集会の最後には8時間労働制の「8」の人文字を、残った参加者でつくりました(上の写真)。

集会の実行委は連合・全労連・全労協というナショナルセンターの枠をこえて14組合の若手組合員でつくられました。当日は約200人の市民が集まり、東部労組からは28人が参加しました。実行委の各労組によるテント出店もあり、東部労組もフランクフルトと味噌田楽のお店を出しました(下の写真)。

集会では反貧困ネットワーク事務局長の湯浅誠さんのトークライブがありました。湯浅さんは「若者たちが自己責任論を乗り越えてNOと言える労働者になれるように、このような集まりも含めてメッセージを社会に発していく必要がある。場に来る人から場をつくる人にそれぞれが変わってほしい」と話しました(下の写真)。

若者のアピールコーナーでは東部労組の支部である臨床心理士ユニオンの木村委員長と助川書記長が発言しました(下の写真)。心理士ユニオンのメンバーは集会中、会場で署名を集めて回りました。

また、労働法をテーマにしたクイズ大会もあり、おおいににぎわいました。集会宣言を東部労組の須田さんが読み上げて集会を終えました(下の写真)。集会宣言は以下のとおりです。

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集会宣言

私たちは今日ここに、若者たちが人間らしく働き、生きられる社会を実現するために集まりました。

いま、若者たちからの労働相談が押し寄せ、ユニオン(労働組合)や労働NPOはどこもパンク状態です。

不況を理由にクビを切られた、ハローワークに通っても仕事が見つからない、採用内定を取り消された、フルタイムで働いても低賃金で生活できない、過労死寸前の長時間労働で体も心もボロボロになっている、残業代を払ってもらえない、有給休暇が取れない、雇用保険に加入させてもらえない……。

派遣切りで仕事だけではなく住まいも失い、ネットカフェを転々とした末に所持金が数百円になってユニオンにたどり着く人もいます。

社会は若者たちに「夢を持て」と迫ります。しかし、こんな働き方/暮らし方で将来に夢や希望を持てるわけがありません。昨年の20代と30代の自殺者は過去最多の8288人になりました。若者が生きづらい社会、若者を自殺に追い込む社会に未来はありません。

私たちは変えたい。若者がモノのように使い捨てられる社会から、だれもが憲法で守られている「健康で文化的な最低限度の生活」を享受できる社会に変えたい。世代間をこえて貧困と格差が拡大再生産される「貧困の連鎖」を断ち切りたい。

政治が果たす責任は重大です。
私たちは新政権に求めます。

労働者派遣法を抜本改正すること。
最低賃金を1000円以上に引き上げること。
長時間労働を規制し「過労死防止法」を制定すること。
非正社員と正社員との均等待遇を実現すること。
すべての労働者を雇用保険に加入すること。
住宅手当や就労支援などのセーフティネットを拡充すること。

これらの施策を政治が実現するだけでは社会は変わりません。みんなの働き方を変えるには、私たち若者一人ひとりが声をあげる必要があります。仲間とつながる必要があります。新しい働き方/暮らし方を手に入れるため立ち上がる必要があります。

そのためにこそ労働組合は、あります。

今年実施された大学生を対象にしたアンケート調査によると、「就職後に労働組合へ加入したいと思いますか」の質問には「ぜひ加入したい」「必要に迫られたら加入したい」が7割に達しました。いま若者たちの間でも労働組合に注目が集まっています。

今日の集会は、ナショナルセンターの違いをこえて、企業のワクをこえて、世代をこえて、地域をこえて初めての動きとして開催されました。私たちのチカラは弱く小さい。弱さゆえに私たちはつながらなければなりません。小さいゆえに私たちは手を取り合わなければなりません。

そして、私たちはまだ出会っていない若者たちに呼びかけます。
あなたの悩みや苦しみは、あなただけのものではありません。
あなたは、間違ってない。
自己責任とおさらばしよう。
絶望と無力感をふり払おう。
泣き寝入りせず、いっしょに闘おう。

以上、宣言します。

2009年10月10日
みんなの働き方レボリューション2009参加者一同

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1 コメント

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Unknown (オーストラリア労働者)
2009-10-12 17:05:36
集会の企画・運営お疲れ様でした。
ナショナルセンターの枠を超えて若手組合員が共闘するきっかけとなるすばらしい集会でした。
来年、再来年とより多くの方々に参加してもらえる集会になることを祈っております。
私も微力ですがそのときにはお手伝いさせていただきます。
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