中野系

この銀河系の中心、中野で考えること

2006年のみどころ

2006年01月04日 | 日常
遅ればせながら謹賀新年、今年もよろしくお願いします。

2006年のみどころ、とやけに上からものを見たタイトルになってしまったけれど、そんなたいしたことは分かろうはずもなく。ありがちな今年の予想、みたいなことをもってこのブログを始めようかと思います。

泡沫ながらも会社経営者となった身として、まずは経済的なことについて。新聞等メディアの分析を見る限りでも、日本経済は確実に回復傾向にあるようで、気の早いところだと「戦後最長の好景気になるのでは」とまで言いはじめる始末。

実際、平均株価は確実な上昇傾向、求人情報サイトの営業担当者は昨年秋くらいからしきりに求人難の時代、と煽り始めている。個人的な実感としても、今回ばかりは景気回復も本物なのでは、と思う次第。

あの狂乱のバブル景気を体験した身としては、今年の「みどころ」は景気回復の真偽ではなく、回復したとして、日本がまた「あの頃」みたいに馬鹿げた社会になるのかどうか、という点について。

若い人との酒の席でも一番面白がられるのはバブル時代の思い出話。当時はまだ学生だったのでたいして恩恵に与ることもなかったのだけれど、世間の「明らかに浮かれすぎた様子」というのは学生の目をもってしても非常に滑稽なものだった。何もしないことが仕事のブラブラ社員とか、タクシーを拾う能力が出世に影響するだとか、思い出してみても嘘のようなことがいろいろと起きたあの頃…

なので、景気回復という言葉を聞くと、どうしても「あの時のようになるかどうか」ばかりが気になってしまう。

あくまでも予想だけど、仮にバブル期並の景気になったとしても、あの記憶はまだ生々しく世間に残っているはずなので、あそこまでみっともないことにはならないと思う。

ただ同時に昔とは違って、何でも「平均な」ものから「二極分化」した社会になりつつあるのも事実。結局のところ、アメリカみたいに儲かる人だけとことん儲かる社会になってしまうのかもしれない。ただ、「日本人」というフィルターを通してどこまで「アメリカ的」な社会になるのか、少々疑問がないわけでもないので、そういう意味でも今回(来るであろう)好景気には「みどころ」がいっぱいあると思っている。

たぶん、だけれどさすがに「カルチェに行列ができて整理券を発行する」ようなことにだけはならないだろう、と思っているけれどどうなることか。