中野系

この銀河系の中心、中野で考えること

税務署にて

2005年07月21日 | 仕事
午後から中野税務署にて「新設法人説明会」というものに出席した。管轄区内で過去数ヶ月内に登記した法人へ案内を出しているようで、出席は無料。中野税務署、中野法人会、税理士会中野支部の共催。

前半はビデオを見るだけで正直退屈。面白かったのは後半、税理士会代表の税理士さんによるレクチャー。

題目は一応、会社運営に必要な税務基礎知識。しかし丁度この時間に税務署員が席をはずしはじめ、税理士さんはこの「離籍」を確認すると、いかに無駄な税金を払わなくするか、という話に切り替えいくつか面白い話を聞かせてくれた(もちろん、節税の話であって脱税の話ではない)。

この方はJリーグ選手がクライアントにいるそうなのだが、彼らはやはり、というか飲食費が突出しているらしい。これを当初、マニュアルどおりに「交際費」としたら、税務署にNGをだされたがその後工夫して「栄養費」と項目名を変えたらあっさり通った、とか、こういう話をいろいろ。

そして、署員が部屋に戻ってくると、また元の四角い話をつづけるのだ。税務署内の会議室でなかなかスリリングなことをするこの税理士さんには何か好感がもてた。

最後は税務署からの事務的な説明。ここで一つ驚いたのが「給与所得者の扶養控除等申告書」。そう、会社勤めの方ならだれもが毎年度末に書かされるあの緑色の紙。
てっきり、あの紙を税務署へ提出し、扶養控除の計算でも行うのかと思っていたら、あれは法令上定められているので、社員に書かせるよう指導しているだけ。記入後の用紙を役所へ提出する必要はなく、会社で7年間保存するだけ(自分の会社も税理士さんに言われ全社員分書かせたけれど、年末にでも提出するものだと思っていた)。

あの用紙を記入した社員としていない社員では税金額に結構差が生じてくるのだが、それをあの紙の提出によってチェックする、という仕組みはないらしい。あくまでも、自己申告の世界(もちろん検査とか入ればアウトだが)。

税務面については全くの素人だけれど、やはりというか一筋縄ではいかない独特の世界みたいだ。うちのような零細企業でも契約する税理士さんはいるわけだが、やはり餅は餅屋に、である。