検証・電力システムに関する改革方針

「自然エネルギーですべての電力をまかなう町」の第2部です。

おおい町の所得税収、法人税収

2013年12月13日 | 検証・電力システム
  上の表は法人税均等割りと法人税割を町の事業所従事者数で割った数値です。法人税均等割は会社の資本金、従業員数に応じて税額が決まります。法人税割は法人税額(税額控除等前の税額)×税率により決まります。

 統計の事業所は法人登記をしていない個人事業者も含みます。おおい町の法人均等割が多いのは法人登記をしている事業所が他町より多いということも考えられますし、従事者が少ない事業所が多い場合も考えられます。しかし先に見た「3町の産業構成」ではおおい町の「製造業」は長瀞町の3分の1です。多いのは「建設業」「電気・ガス・水道」です。

 また投資的経費の内訳を見ると普通建設事業は28億1,000万円もあり、この内町単独は24億2,000万円です。すべて町の建設業が受注しているとは思いませんが町発注の建設事業と大飯原発関係の事業が法人税割を引き上げているのだと思います。
 竜王町には従業員4,000人を超えるダイハツ工業の中核工場があります。その竜王町よりおおい町の法人税割が各段に高いのは、おおい町の企業は利益率が高い仕事をしているからではないでしょうか。

 比較調査では市町村税の内の「所得割」についてもみました。こちらは町民人口で割った数値です。すると竜王町がもっとも高くなります。事業所に雇用された町民が竜王町に多数いることを反映した数値だと思います。竜王町は労働者でもっている町。おおい町は町発注の建設と原発関連で潤っている、そんな構造が税収から浮かび上がるように思います。
 次回はおおい町職員と医療・福祉職員の1人当たり町民数を見ます。