やまんばのひとりごと

あと何年 健康で生きられるかわからないけどその日まで この世に生きた足跡を残していきたいな。

お盆

2019-08-10 18:40:28 | 日記
子どものころ 母は 特に念入りに仏壇を掃除して ナスに楊枝で足をつけ きゅうりにも足をつけ 仏様に飾った。

父が戦死しているので 特に 母は念入りに お盆の用意をした。普段は食べないようなものを備え お坊さんが来てお経を読み 子どもたち5人は 後ろで神妙な顔をして正座していた。

お経が ナムからかんのとらやーやー のところに来ると あッ もうすぐ終わりだな と分かった。

しかし母がなくなって15年 家を継いだ長兄は お盆の行事をしているのだろうか。
母の死後 いろいろあって もう実家には ほかの兄弟もおとづれてていないらしい。
私は 相手がどう思おうと お盆のお供えは必ず送る。こんなごうつくの私を育ててくれたんだから。また 今住んでいるわたしのうちでは 回り提灯を飾り 母ちゃん 私は元気だよ という信号を出している。

4歳違いの弟にも お盆にはお供えを送る。50歳を前に亡くなった姉の子にもお供えを送る。これは生きているものの亡くなった方への大事な儀式だと思う。

私が死んだら 夫と一緒に空中散布を希望している。この世には墓も何も残さず 無からこの世に生まれてきたのだから 無に帰ろうと思っている。

地方に行くと あちこちに雑草に覆われたたくさんのお墓をみることがある。もう 誰もご先祖さまのことなんか お祀りする時間的な余裕も 心の余裕もないのだろう。
それならば 初めからなくていい といつも夫と話している。

私が生きている限りは 苦労して戦後を生きてきた母のお墓参りは 続けようと思う。