やまんばのひとりごと

あと何年 健康で生きられるかわからないけどその日まで この世に生きた足跡を残していきたいな。

30年ぶりの便り

2019-08-05 19:46:42 | 日記
きのうの夕方 

めぐでーす しばらくです。 元気ですか。

のメール。ん? と思いながらメールを読んでいくうちに かわいかった9歳の女の子を思い出した。

私のクラスではなかったのだが どういうわけか よく私のところにおしゃべりきて お母さんも 學校に来るたびに あれこれ世間話をしていった。 ここに異動したばかりで この地域のことも 何もわからなかったのだが この親子のおかげで すんなりこの地域に溶け込むことができた。

秋には近くのお寺で取れた銀杏を 袋いっぱい持ってきてくれることもあった。

卒業してからもたびたび 学校に来てくれたり 手紙をくれた。私と性格がよく似ていたので 子供と話すというより 仲間と話しているようだった。

やがて私も他区に異動し それからアメリカに行ったりして交流が途絶えていた。もうすっかり学校のことを忘れていた今頃の突然のメールは あの当時に引き戻された。

写メールも入っていた。 40歳を超えたかわいかった女の子は白髪交じりの女性になっていたが笑顔は昔のまま。70歳を超えたと思われる母親は一つも変わらない顔。

ああ 会いたい。昔と同じようにおしゃべりしたい。

でもあきらめた。 重度難聴であることを考え 雑音が入るところでは 話が聞き取れないことが 何よりのネックだった。それよりなにより 学校中の誰よりも 元気いっぱいだった私が 弱いところがあるのを見られたくなかった。

加齢するということは 諦めることも増えるんだねえ。