湯歩食人【とうほくじん】

東北各地を走り回る広報マンが東北の魅力を語ります

倉沢淳美 「卒業」

2013年03月09日 22時05分01秒 | 音楽【80~85年】
3月……卒業の季節ですね。

この季節になると必ず思い出すのが85年に勃発した卒業戦争

ご存じ同名異曲の「卒業」が乱発したあれです。

菊池桃子、斉藤由貴、尾崎豊、倉沢淳美の4人が「卒業」を歌ったわけで


イメージでは同日に4曲が発売された感じですが、実は全てバラバラなんだよね。

先陣を切ったのは尾崎豊の1月21日。

で、倉沢淳美の2月14日、斉藤由貴の2月21日、菊池桃子の2月27日と続きます。

“卒業戦争”と書きましたが実際4曲が100位内にランクインしたのはわずか4週のみ

何故短期間というと……倉沢が一気にランクダウンしたから

尾崎が12週、斉藤が16週、菊池が13週に対し倉沢は6週

実質3強1弱状態でした


とはいえ売り上げでは菊池39.4万枚、斉藤26.4万枚の大ヒットに対し、尾崎7.4万枚、倉沢4.1万枚と意外と僅差。

最高位では尾崎20位、倉沢19位と倉沢の方が上。
ちなみに菊池は1位、斉藤は6位でした。

それでも尾崎の「卒業」はそのインパクトの大きさとブレイク作品とあって、売り上げ以上に知名度では菊池&斉藤並

ホント倉沢「卒業」の1人負け




では、倉沢「卒業」は駄作だったかというと……そうじゃないんだよな



作詞は売野雅勇氏、作曲は林哲司氏だし。

ん? 林哲司??
菊池「卒業」も林氏だったはず
同時期に同じタイトルのシングルを作曲するとは
そういえば倉沢「卒業」のB面が「4月になれば」……菊池「卒業」のサビじゃんけ


歌詞の内容は……

卒業で初恋(片思い)の人と別れてしまう。
卒業式の後、1人教室で彼の机へ……机の上に刻まれた傷に触れてみる……そこには自分の名前が掘ってあった……。

卒業系ソングによくあるシチュエーション……ん? 机の上に名前??
斉藤「卒業」も彼が机にイニシャル掘っていたぞ

菊池&斉藤の「卒業」と似たフレーズが。
となると後は窓ガラス壊して回るだけですが、さすがにそれはありませんけど


メロディは“しんみり”菊池、“ふんわり”斉藤、“ハード”尾崎に対し、“アイドル歌謡曲”倉沢

マイナー調のサビからスタートし、メジャー系Aメロ→マイナーへ転調するBメロ→サビといういかにも“アイドル!!”的な構成です。

この手の曲、大好きなんだよな~~

特にBメロの♪紺(あお)い制服♪のところがしびれるね~~



この曲にとなったのは自分だけじゃなかったみたいで……。

問題作のデビュー曲「プロフィール」22.8万枚→ぶっ飛び歌詞「ある愛の詩」6.5万枚→ホラーな「危険な夢」2.1万枚と売り上げが急降下していた彼女。

しかし「卒業」で前作「危険な夢」の倍を売り上げました。

次の「六月の花嫁」でも同水準を維持。

“卒業戦争”では惨敗でしたが彼女にとっては人気プチ復活の作品になったわけです



メジャーな菊池&斉藤&尾崎の「卒業」。

個人的には超マイナーな倉沢「卒業」が一番好きだな~~

岡田有希子 「-Dreaming Girl-恋、はじめまして」

2013年02月07日 14時53分13秒 | 音楽【80~85年】
最近、岡田有希子の名前&曲を見聞きすることが多いような……

たぶん彼女が所属していたサンミュージックからデビューするアイドルグループ「さんみゅ~」が彼女の曲をカバーしているからだと思うけど……。

理由はどうあれ、彼女の歌が普通にテレビやラジオから流れるのはうれしい限りです


で、先月の出張時にラジオから流れてきた曲が「-Dreaming Girl-恋、はじめまして」。

最初イントロを聴いたときの自分の脳は『あれ? 何だっけこの曲??』と疑問符by河合奈保子。

♪ママの選ぶドレスは 似合わない年頃よ
 いつまでも子供だと 思わないでおいてネ♪

『お~~~~~~~~~っ!! 「恋、はじめまして」だ~~~~~~~~~っ!!』

わかった瞬間に♪やばいハイテンション♪by大黒摩季

もちろん車内で大合唱です……あっ、一人だから大独唱か


ということで今日のハナウタは岡田有希子の「-Dreaming Girl-恋、はじめまして」



………ってこの曲のタイトルって「恋、はじめまして-Dreaming Girl-」じゃなかったんだ………長年勘違いしていた



「-Dreaming Girl-恋、はじめまして」は84年9月に発売された彼女のサードシングル。

デビュー曲「ファースト・デイト」、セカンド「リトル プリンセス」に続き竹内まりやが作詞・作曲を担当。

“地味な私で大丈夫?”と戸惑いながら恋愛スタートさせた「ファースト・デイト」。
「リトル プリンセス」では彼との時間を楽しみ、“彼のためにももっときれいになりたい!”と思い始めた「「-Dreaming Girl-恋、はじめまして」。
そんな三部作ですよね

そして次作(作詞・夏目純  作曲・尾崎亜美)「二人だけのセレモニー」では……

♪もう怖くない そして甘いセレモニー♪

4部作としましょう


歌詞は“超乙女”。

♪ママの選ぶドレスは 似合わない年頃よ♪
♪ピンクのマニキュアさえ まだまだおあずけなの♪
♪ロケットにしのばせた 写真を見つめながら♪
♪真夜中のテレフォンも許してくれない♪
♪口紅をつけたこと ママには内緒よ♪
♪ひき出しのおくにある 私だけのダイアリー♪

昭和アイドルのキーワード出まくりです

今じゃ小学生でもマニキュア&口紅を平気でするし、彼の写真はロケットじゃなくスマホやプリクラ手帳に入っているだろうし、真夜中のテレフォンは1日中メールに替わり、私だけのダイアリーはブログやツイッターで一般に公開しちゃうだろうし……。

世界遺産に登録したいですね、この曲を

この“超乙女”な歌詞は正統派アイドルだった彼女だから歌える曲だったかもね。
同期の菊地桃子も正統派だったけど、桃子が歌う「恋、はじめまして」は想像しにくいもんな……


メロディもアイドルソングの王道。

A→A’→サビ→A‘→サビ→A→A’……と変則だけどミディアムスローで明るくいかにも“竹内まりや!”的な曲で大好き!!

サビ以外は特に盛り上がる場所もなく平坦すぎる気もするけど、それはあくまでも前振り。

サビの♪恋したら誰だって きれいになりたい♪を引き立てるためにいい働きをしているんですよね


この“王道アイドルソング”で「ザ・ベストテン」に初登場。
さらに年末の新人賞レースにも参戦。

見事、レコ大の最優秀新人賞をゲット!!!
………したけど、受賞時のブーイングが今も忘れられない………
ブーイングの源は吉川晃司ファン………子供ながら『女性って怖いな』って思ったよ

これは岡田VS吉川というよりサンミュージックVS渡辺プロの戦い。
レコード売り上げや人気では吉川が優勢なのに……。
やはり女王・松田聖子を有するサンミュージックが裏で色々と……勘ぐっちゃいますよね
だって大賞受賞時の彼女の顔、あまりうれしそうじゃなかったもん。
女王なら見事な演技をぶちかますだろうけど……
優等生の彼女なら『そこまでして取らなくても……』と思ったはず。
好きな歌手が「松田聖子」じゃなく「河合奈保子」だったという彼女らしい素直な反応ともいえるかも。

でもって彼女のこの“優等生的考え”が下世話な芸能界でマイナスに働いちゃって………


いやいや、暗い話はやめましょう!!!

これからもラジオから彼女の歌が流れてくることを期待します!!

山崎美貴 「借りたままのサリンジャー」

2012年12月29日 23時13分31秒 | 音楽【80~85年】
昨日は仕事納め。

社内ではみ~~んなデスク周りの大掃除。

するとどこからかこんな言葉が聞こえてきました。


「これ、借りたままでした。お返しします」


『借りたまま………♪借りたままのサリンジャー ずっと返せなかった♪』

すかさず自分の脳が反応


ということで今日のハナウタは山崎美貴の「借りたままのサリンジャー」です




山崎美貴ってしてます?

おかわりシスターズの1人ですけど……やはりマイナーかな


「借りたままのサリンジャー」はおかわりシスターズ解散後、彼女がソロデビューを果たしたときのデビュー曲。

発売は85年11月。

まさにおニャン子旋風が吹き始めた頃ですね。

で、この曲の作家陣は作詞が秋元康、作曲・編曲が後藤次利とおニャン子コンビ。

まあ、彼女の出身がオールナイトフジだから納得と言えば納得。


歌詞は駅のホームで昔の彼と偶然ばったり。
で、「借りっぱなしの本を返したら二度と会えなくなりそうだからまだ返さない……いつか返しにいくから」という内容。

タイトルの“サリンジャー”は全く内容に関係ないです。


メロディーは秋の寂しさを醸し出すミディアムテンポ。

分かりやすく言うと児島未散の「セプテンバー物語」や高橋美枝の「ひとりぼっちは嫌い」みないな感じですかね。
いや、さらに伝わりにくくなってるかも

個人的に大好物なメロディーです。


サリンジャーか~~高校時代ハマッた作家だな~~

「ライ麦畑でつかまえて」は自分の愛読書で何回読み返したことか。

映画「恋する女たち」で斉藤由貴も読んでいて『おお~なんかうれしい』って思ったっけ

さらにあまりに好きすぎて大学受験や就職試験での小論文では、どんなお題でもうまく「ライ麦畑でつかまえて」につなげて書いてたっけ

ほかに「ナイン・ストーリーズ」や「大工よ、屋根の梁を高く上げよ」なんかも読んだな~~

「ナイン・ストーリーズ」に収録されていた「コネチカットのひょこひょこおじさん」。
やたらインパクトがあって、未だに“コネチカット”という単語を聞くとこのタイトルが浮かんできます。


「ライ麦畑~」は自分が崇拝する村上春樹氏も翻訳しましたが、個人的には白水Uブックスから出ている野崎孝氏の翻訳が好き。
青と白の表紙も好きなんだよね


近々「借りたままのサリンジャー」をBGMに「ライ麦畑でつかまえて」読みましょうかね

いや「いちご畑でつかまえて」をBGMに読もうかな

いやいや「たんぽぽ畑でつかまえて」をBGMに太陽系第10惑星“スターボー”を目指しちゃおう!!



では、おやすみなさい

原田知世 「時をかける少女」

2012年11月30日 23時28分19秒 | 音楽【80~85年】
いあ~先週、今週とラジオではユーミンの曲が流れまくり

ベストアルバムが発売されたからってここまでプッシュされるものかね

そんな状況で多少消化不良気味でしたが中には「!!!」な曲もあったわけで。


で、「!!!」な曲というのが「時をかける少女」

言わずと知れた原田知世に提供した「時をかける少女」のセルフカバーです。


ということで今日のハナウタは原田知世の「時をかける少女」!!



可愛かったね~~この頃の原田知世も!!
現在進行形の“も”です。


「時をかける少女」は83年に発売された彼女のサードシングル。

事務所の社長である角川春樹に激愛され、今で言う“ゴリ押し”状態でドラマの主役を張りその主題歌でレコードデビュー。

が、ドラマはパットせず。

デビューシングル「悲しいくらいほんとの話」、セカンド「ときめきのアクシデント」も撃沈。

歌唱力もぶっ飛んでいたからね(笑)


そんなB級アイドルが事務所の先輩・薬師丸ひろ子主演の映画「探偵物語」の同時上映作品でゴリ押し主演
今思うとバーターみたいなモンだね

その作品が「時をかける少女」。

薬師丸ひろ子目当てで来たお客さんに原田知世を売る作戦……これがうまくいきましたね

自分もこの作戦にやられましたね。


主題歌だった「時をかける少女」もジワジワとオリコンチャートを上昇
最終的に2位まで行きましたね

歌だけでなく映画の「時をかける少女」の評価も
「探偵物語」より評価されることも。


角川春樹のゴリ押し成功


で、主題歌だった「時をかける少女」ですが……アップダウンの激しいユーミンらしい曲。

それについて行けない原田知世の歌唱力。

ザ・ベストテンとかで音を外しまくっていたね

安田成美の「風の谷のナウシカ」張りにね


で、で、当時の自分はこの曲好きだったんですけど……憎い曲でもありました。

この曲が流行ったのは83年の夏頃。

83年の夏といえば……そう!皆さんご存じ河合奈保子の「エスカレーション」がヒットした時期!!

ザ・ベストテンでもグングンランクアップしていき「夏のヒロイン」以来の3位をゲットしたのも皆さんご存じだと思います……
いや知らないよね

2週3位にランクインしたんだけど、4位は4週……この4週の内3週の3位が「時をかける少女」。

もし原田知世がブレイクしてなければ「エスカレーション」が5週連続の3位。

憎かったですね……「時をかける少女」……でも好きでしたね……「時をかける少女」


いつものように脱線してきたので今日はこれで惜しまいにします


山本ゆかり 「私MAILUWA」

2012年10月29日 22時17分47秒 | 音楽【80~85年】
今日、勤務先で先輩が「まいったな~~」と独り言を言っていました。

すると自分の脳がソッコー反応。

♪私MAILUWA 好奇心が手招きはじめて♪

ということで今日のハナウタは山本ゆかりの「私MAILUWA」です





山本ゆかり……はたして何人の人が覚えているだろうか……?

山本ゆかりは84年にデビューしたアイドル歌手で、「私MAILUWA」は彼女のデビュー曲。

84年の同期と言えば菊池桃子、岡田有希子、吉川晃司、渡辺“愛の逃避行”桂子、荻野目洋子など新星ぞろい。

その影に隠れてマイナー街道まっしぐらだったもんね

オリコンでの最高位は80位。

デビュー曲で100位以内のランクインは凄いけど他の同期はベストテン入りしていますからね


で、デビュー当時彼女は「明菜の妹分」として売り出されました。

事務所が明菜様と同じ研音なので正真正銘の“妹分”。

当時は二大歌姫の天下ですから「ポスト聖子&明菜」といろんな新人が売り出されていましたね~~


そんな真の妹分のデビュー曲はもちろんツッパリソング……じゃないんですよね

どちらかというと無国籍というかチャイニーズというか……分かりやすく言うとEPOの得意とする分野かな

へたするとコミックソングに聞こえちゃう危ういメロディです

とはいえ作曲はEPOではなく都志見隆氏。

明菜様の「SAND BEIGE-砂漠へ-」や「TANGO NOIR」を作ったお方。


作詞も都志見隆氏。

内容は「好きな男性に迫られて……」といった感じ。

で、迫られて「私MAILUWA」となるわけです。

にしてもなんで「参るわ」と漢字でもなく「まいるわ」とひらがなでもなくローマ字なの?
しかも「RU」じゃなく「LU」なの??
まあ、別にいいけどね




売り上げの割には当時良く聞いた記憶があるな~~。
特にサビの部分はやたらと記憶に残っているよ

新人賞レースでノミネートされていたからかな?
でも新人賞は先に挙げた方々がメインで彼女は微妙なラインにいたからな……。

やはり一度聞いただけで耳に残るサビのせいで何度も聴いたように勘違いしているのかもね


で、「明菜の妹分」として売り出したけど微妙に路線が違っていた「私MAILUWA」。

声も重低音な明菜様に対しゆかりちゃんは高めだったもんね。


『フツーのアイドル路線へ変更した方がいいのでは』


自分はそう思っていましたが……研音はさらに“明菜道”をめざし突き進みます

セカンドの「ノン・タイトル」ではまだ暗中模索感がありますがサードの「ギンギラ御嬢」で本格的なツッパリソングに(笑)

……「ギンギラ御嬢」ってタイトル……“明菜道”から逸れて行ってません??
どうみても企画モノなタイトルでしょう
唯一“明菜道”ぽいのはイントロ。
「十戒(1984)」かと思いましたよ

その後「GAMBLER」「LONELY YESTERDAYS」を発売したがパットせずデビューからわずか2年強で一時歌手活動休止。

で、1年半後に発売されたシングルが「井の頭公園」……あはははははははは!!スゲータイトル!!!


これでアイドル時代は終了。


その後は女優業に活動場を見いだしそちらに専念………せずにバンド活動も同時並行


で、現在でもまだ芸能界で頑張っているみたいですね!!




桜田淳子 「This is a "Boogie"」

2012年10月09日 23時49分15秒 | 音楽【80~85年】
今日、ラジオのパーソナリティーが「ダメダメ!」という言葉を発しました。

その途端自分の脳が反応!!

♪ダメダメダメダメダメよ 今宵あなたと摇れる Beautiful Tonight ♪


『なんだっけ? この曲?? 誰の曲だ???』


いくら考えても浮かんでこなかったので先ほど調べてみました。

答えは桜田淳子の「This is a "Boogie"」でした。



曲名が分かっても「そうそう!そうだった!!」感が全くないのは何故?

というより初めて聞いたぞ、このタイトル

調べてみたら81年に発売された彼女のシングルだけどオリコンの100位内にも入っていないみたい

それなのに自分の脳みその引き出しにそっと入っていたとは

どこで聞いたんだろう……???


確かにこの♪ダメダメダメダメダメよ♪はインパクトあるからね~。

篠原涼子の♪ダッメェ~♪より脳に焼き付きます


タイトルも分かったことだし、正式に自分の脳みそにインプットしておきます


今日のハナウタは「呪いの歌」?

2012年08月01日 16時35分00秒 | 音楽【80~85年】
今日の仙台は快晴&真夏日!!
広がる青空を見ながら口ずさんだ歌がこれ。

♪It's a fine day
 people open windows♪

湯歩食人には珍しく洋楽。
これだけでビビッと来た人は凄いです!!

83年に発売されたJane And Bartonの「It's a fine day」という曲です。

多くの人が「????」だと思いますが、自分と同世代の人なら「あの曲か!!」と思ってもらえるかも

クリネックスティシューのCM曲。
出演者は松坂慶子。
共演者は赤鬼の姿をした子供。

思い出しましたか?
「呪われた曲」として話題になったあの曲です

黒ミサで使われる曲で歌詞の内容がドイツ語で「死ね死ね……」と言っている……と話題になりました
実際の歌詞は英語で爽やかな内容なのに何故?って感じだけどね。

で、この「呪われた曲」が使われたCMに関係した人たちにも不幸が訪れたという噂も広まりましたね

松坂慶子は精神的にやられてしまい入院。
赤鬼役の子供は撮影直後に死亡。
カメラマンは原因不明の焼死。

さらに「このCMを見たら呪われる」とか「録画再生すると赤鬼が青鬼になり、それを見た人は死ぬ」なんて噂まで登場

いや~~当時高校生だった自分はこの噂にまんまと乗っかっちゃいましたね

テレビでこのCMが流れる度「怖~~!!」とビビリましたもん。

確かに白ベースのシンプルなセットで、動画もスローモーション、BGMはアカペラ……など異質なCMではあったけど何故「呪いの曲&CM」となったんでしょうね……。


で、この先走りする噂を検証するテレビ番組が登場。

精神的に病んで入院しているはずの松坂慶子が元気にインタビューを受けていました。
さらに死亡説の赤鬼役の子供も登場。

それを見た自分は「な~~んだ!」とうれしいようなつまんないような不思議な感情になりましたね。

この人騒がせなCM映像、ネットに落ちてますので見たい人は是非。

岩崎宏美 「聖母たちのララバイ」

2012年05月22日 15時47分27秒 | 音楽【80~85年】
♪ジャ ジャ ジャ ジャーン ジャカジャンッ♪

今日のブログはいきなりイントロクイズから(笑)

正解は岩崎宏美の「聖母たちのララバイ」



先週から自分の脳みそで浮かんでは消えを繰り返している曲です。
なぜ「聖母たちのララバイ」が出現したかはいつも通り不明

ということで今日(正しくはここ2週間)のハナウタはこの曲に決定!!

82年5月に発売された「聖母…」は「火曜サスペンス劇場」の主題歌として大ヒットした曲。
ウチらの世代では“火サス=「聖母…」”ですよね
イントロを聴いただけで妙な緊張感が走ったりして(笑)

歌詞の内容は戦場(都会)でキズを追った戦士(男)を聖母(女)が癒すというもの。
この無駄なスケール感は「火サス」にピッタリの内容ですね

で、この曲はオリコンでの最高位は1位、100位内の登場回数30週と超ロングヒット!!
売り上げ枚数も 80.4万枚とビッグヒット!!
年間売り上げでも3位に!!
まさに岩崎宏美の代表作といえる曲でしょう

とはいえ、岩崎宏美最大のヒット曲ではないんですよね
実は75年に発売された「ロマンス」がオリコン最高位1位、登場回数31週、売り上げ枚数も88.7万枚と「聖母…」の上を行っているのです。

が、彼女の曲の中で「ザ・ベストテン」で1位を獲得したの「聖母…」のみ
まあ、「ロマンス」の頃はまだ「ザ・ベストテン」はスタートしてませんから一概に比較は出来ませんけど……

「ザ・ベストテン」の年間ランキングでも2位にランキングされ、この大ヒットにより「レコ大」の最有力候補になった彼女。
とごろが思わぬところでみそが付きました

洋楽パクリ疑惑です

最終的には作曲のクレジットに原曲の作曲者名も入りまるく収まりましたがこれが「レコ大規定」に引っかかることに

当時の「レコ大」では外国人による作品は対象外という規定がありましたからね……。
数年前、西城秀樹の「YMCA」もこれに引っかかったもんな……。
何の因果か岩崎も西城も同じ芸映所属(当時)の歌手……ついてないね芸映は……

ところが数年後の石井明美が「CHA CHA CHA」で新人賞を受賞。
おいおい!これは完璧な洋楽カバーだろ!!
「CHA CHA CHA」がTBSドラマの主題歌だったから規定変えたこと見え見え。
ん?この時のレコ大受賞は明菜様の「DESIRE -情熱-」か…… 石井&明菜様は同じ研音所属……弱小プロから成り上がる研音の過程がかいま見れたりして


「聖母…」でレコ大を取り逃した岩崎様。
翌年、同じ「火サス」の主題歌に起用されヒットした「家路」でリベンジに挑むが撃沈
大賞は細川たかしの「矢切の渡し」。
前年、パクリ疑惑により棚ぼた式で大賞に輝いたのも細川たかしの「北酒場」。
『去年、岩崎さんに大賞を譲ってもらったから今回は……』なんてことさすがにないよね……

「家路」以降、85年に「決心」がスマッシュした以外これといったヒット曲も出ず、レコ大へ参戦することもなく……。

あのパクリ疑惑さえなければ「レコ大大物歌手」の肩書きが手に入ったのにね……。

でも、彼女の場合はそんなものなくても“歌唱力”という大きな武器があったから“アイドル→中堅歌手→実力派シンガー”とうまくステップアップできた訳で
逆にもしレコ大を受賞していたらそれが足かせになっていたかも……

結果オーライと言うことで……おしまい

田原俊彦 「君に薔薇薔薇…という感じ」

2012年05月21日 22時49分05秒 | 音楽【80~85年】
今日の「HEY×3」は「タイトルに“バラ”が入った曲ベストテン」でした。

『“バラ”が付く曲……アレしかないよね!』

自分の脳がはじき出した曲は田原俊彦の「君に薔薇薔薇…という感じ」でした



で、「君に薔薇薔薇…という感じ」のランキングは……10位でした

『低っ!!!』


82年に発売されたトシちゃんのシングル。

当時、タイトルの斬新さにビックリさせられました

“薔薇薔薇…という感じ”ってどんな感じだよ

バラバラと薔薇をかけているんでしょうね。

だって「ザ・ベストテン」でトシちゃんの体がバラバラになるマジックしてたし
で、このマジックシーンがやたら記憶に残っているんだよね


オリコンでは最高位3位。

この頃のトシちゃんは結構1位を取れていないんだよね。
今のジャニーズでは許されない1位の取りこぼし

「ブギ浮ぎI LOVE YOU」2位→「キミに決定!」2位→「悲しみ2ヤング」2位→「グッドラックLOVE」3位ときて「君に薔薇薔薇…という感じ」3位。

次の「原宿キッス」でしばらくぶりの1位獲得。

ライバルのマッチが1位を取りまくっているのに……本人は相当悔しかっただろうね。

明星のインタビューでもそんなこと言っていた記憶があります


でもってこのインパクト大な作品の作詞は三浦徳子、作曲が筒美京平、編曲は船山基紀。

ぶっとび(by宮沢りえ)な詞に目がいきますが、メロディもダンサブルで格好良かったりして

「恋=DO!」以降“お馬鹿ソング”と“しっとり系”で攻めてきたのでこのダンス系攻撃は正解だったのでは?

だからこそ次作「原宿キッス」の1位獲得&売り上げに繋がったと自分は思いますね



高見知佳 「上海エトランゼ」

2012年04月16日 23時27分44秒 | 音楽【80~85年】
仙台も気温が上がりすっかり春模様

そんなポカポカ陽気の中、喫煙所でのんびりしているといつも通りハナウタが浮かんできました

♪くちびる 咲いたよくちびる♪

『おお~~、自分の脳みそ渋いぞ(笑) 高見知佳の「くちびるヌード」かよ!』

と思った矢先、曲がチェンジ

♪ハイカラなステップで私を口説いてAiAiA AiAiA 上海エトランゼ♪

『ええっ? 「上海エトランゼ」へチェンジ??


高見知佳……今の若者は知らないと思うけど、ウチラの世代には元祖バラドル(死語)として超有名
おひょいさんとのコンビがサイコーだったな~~


そんな“歌手<タレント”な彼女の一番ヒットした曲が「くちびるヌード」。
84年の資生堂化粧品春のイメージソングでしたね

で、「上海エトランゼ」は「くちびるヌード」の次の曲。



……いや、間に「キャベツから恋が生まれれば」という曲があったけ(笑)
不気味な人形・キャベツ畑人形が流行ったのってこの頃だっけ?
それに便乗した曲だったような……。

「キャベツから恋が生まれれば」発売の1ヶ月後に出たのが「上海エトランゼ」。


作詞&作曲は「くちびるヌード」同様EPO。
曲調も「くちびるヌード」路線のチャイニーズ。
この頃のEPOはチャイニーズ好きだよね
香坂みゆきの「ニュアンスしましょ」もそうだし。


個人的には「くちびるヌード」より「上海エトランゼ」の方が好きだったけど……売れませんでしたね

♪どうぞ名前は聴かないで 南洋に着くまで…♪の所なんてサイコーなんだけどな…

売れなくても名曲は名曲。
後にEPOがセルフカバーし、さらにあのミル姉さん(←懐かしい)じゃなく桃井かおりもカバーしているんだよね。


カバーといえば柏原芳恵の「し・の・び・愛」も高見知佳のB面カバーだし、「上海エトランゼ」のB面を若林加奈(←知っている人何人いる?)がカバーしているし……曲自体には恵まれていたんだよな


曲に恵まれているといえば作家人も無駄に豪華なのが彼女

「上海エトランゼ」の次の曲「深夜劇場」の作詞は松井五郎・作曲がなんと長渕剛!!!
「深夜劇場」の次の曲「怒濤の恋愛」の作詞が戸川純!!・作曲が矢野顕子!!!


売れなかったのは彼女を「歌手」ではなく「タレント」として見ていたユーザーが原因だろうね