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「プライド」と「こだわり」

2020年05月28日 | 社労士
プライドと聞くと、プライドばかりが高くて実力はないとか、プライドが邪魔をするとか、プライドを捨てるとか、悪いイメージを思い浮かべる。自尊心、誇りといったよい意味はあまりイメージできない。
一方、こだわりという言葉はよい意味で使うことが多い。
こだわりの一品とか、こだわり抜いたアイデアとか。

ある高校生が、山月記の読書感想文で次のように書いていた。

自分が得意としているものや、これを外すと自分という個性が保てなくなってしまう、と「こだわり」を持っているものが、プライドや意地になっていく。

当時最難関とされていた科挙をいとも容易くクリアした秀才の李徴は、さまざまな才能にあふれていた。自分は詩の才能のある人間だ、と過信するのと裏腹に、もしかしたら自分はたいした人物ではないのでは?と揺れていたからこそ、自分を守ろうとするあまり、外界へ間違った行動をとり続けてしまい、自らを苦しめ、やがて虎へと変身してしまった。

強すぎるプライドは、自らを苦しめ、心の奥底に潜む何かを具現化させる。

秀才だけが陥るものではない。

障害者は無駄であると言って、何十人も殺傷した男も同じではなかったのか。


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