介護保険施設は要介護になる前にチェックしとこう!

2014年11月10日 | 日記

先日地域の老人ホームで文化祭があり、家族3人で遊びに行ってきました。あいにくの雨でしたが、破格の値段で提供されていたやきそばや焼き鳥、プリンやゼリーをたらふく食べて、5歳の娘はうまか棒もいっぱいもらって(無料でした)歌や踊り、コントを楽しんで帰ってきました。

隣の席でいっしょに歌や踊りを見ていた近所のおばあちゃん(畑が趣味の元気な方)は、介護士さんに付き添われている入所者さんやホームの様子が気になるようで、いろいろと質問を受けました。私は介護士として老人ホームに勤務した経験がありますし、短い期間ではありますが、ケアマネジャーもやったことがあるので、知っていることを教えてあげました。

近所のおばあちゃんは、70代でまだまだ元気はつらつなのですが、将来のことが心配だと言っていました。矢継ぎ早に発せられる質問内容は、正直なところ「介護保険って、こんなにも知られていないんだ」「制度発足から15年ほど経つが、まだまだ浸透しているとはいえない」と思わせるに十分でした。

介護の仕事をしていたり、身内に介護保険を使っている人がいてさえ複雑すぎて、なにがなんだかわからない介護保険です。ましてや、身近に利用経験のある人がいない場合、おもいっきり初歩的なことでも知らないことは十分ありえるのです。

老人ホームのような入所施設は、地域交流といっても、難しいものがあります。それでも年に数回のこういったお祭りで、その日常の一端を垣間見ることはできます。ただ、PRが不十分な気もしました。

私たち親子3人は、2階の入居者さんたちが生活するスペースで、お抹茶とお菓子をいただきました。介護士さんたちのおやつやトイレの介助、おばあちゃんが男性介護士の腕をぺちぺち叩いたり、もみもみしている様子、大きなテレビに張り付くようにして見ているおじいちゃんなど、日常の光景が見られて面白かったです。

でもこのお抹茶コーナーのことを知っている人は少ないようでした。近所のおばあちゃんも、知りませんでした。介護施設での勤務経験がある私でも、よその施設の様子は新鮮でした。はじめて足を踏み入れる人にとっては、もしかしたら衝撃かもしれません。だって、男性介護士がトイレ介助やおむつ交換をする場合もあるって言ったら、近所のおばあちゃん仰天して「男にそんなことされるくらいなら死んだ方がマシや」って言ってましたから…

老人ホームの入居者さんの生活スペースを見るチャンスなんて、面会とかでもなければありません。地域の老人ホームがなにかイベントをやるときはぜひ行ってみたらいいと思います。また、ボランティアなどを利用して潜入してみるのもひとつの手です。「見学」ってやつはあまりおすすめできません。施設長や事務局長、相談員がお客さんを案内するときは、働いている職員も警戒・緊張していて、「平生」の姿が見られませんので。

老人ホームだけでなく、デイサービスでもなんでも介護保険施設がなにかイベントをやるときは、どんなとこなのかいっぺん見てみるべきです。外部の人が来るので多少ええかっこしいにはなってますが、全部は隠し切れません。本人たちが「普通」と思っていれば、外部の人に隠す必要もないですし。自分も家族も元気なうちにショックを受けといたほうがいいですよ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする