青リンゴ観察日記

韓国漫画「世紀末青リンゴ学習塾」観察ブログです。
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第八十一話③

2023-03-17 | 第七十九話〜第八十一話

事態は急速に進行中だった。

ミエの家に今までのミエの奇行をバラしに行くと言うチョルを、ミエは全力で止めなければならない。

「ちょっと!!あんたバグったの?!いきなりなんなん?!」

「バグってんのはお前だろ」

「さっきはその・・キ・・・いや口・・その・・とにかくその・・・しそうだった・・から?」

「おい黙れっ!!口に出すんじゃねぇ!!」

「してないよ!!してないじゃん!!頭ぶつけただけ!!」

「してなくて助かったな!!」
 

「もししてたら、俺は屋根に上ってお前の正体を全世界に全部暴露してたところだ」

ゴゴゴゴ・・と音が聞こえてきそうなオーラを纏って、チョルはズンズンと進んで行く。

「ダメーッ!!」

「やめて下さいっ!キム・チョル様!!だめっ!!お願いですからっ!!」

あと数秒もすれば、チョルはミエのマンションに辿り着いてしまう。

[ファン・ミエの人生の中で、もっとも切迫した瞬間]

が訪れようとしていた・・。

 

<止めなければ・・>

 

「ごめん!けどアクシデントだったじゃん、二人共!ね?!なんでここまでするの?!」

「ふざけんな。お前友達となんか変な相談してるだろ。前から怪しかったんだよ」

「は?!!?」

チョルはそれもあって、先程のミエの態度に不満を持っていたのだった。

「違う!!違うよ!!」

「心を入れ替えてもらうために親に言うわ。もう我慢の限界だし」
 
「行くなら私を倒してから行けぇ〜!どうせお母さんにギッタギタにされるんだからその前にあんたの手で・・!
 
なんであんたが私の心を入れ替えさせようとすんだよぉ!!」
 

しがみつくミエを振り解く。

「離せ」

 

そう言って、チョルがミエの手首を掴んだその時。

 

「ダメってば!ファニ!!」

「倒してから行けって・・!!」

 

ミエはチョルに更に近づき、チョルは背後から聞こえた大声に身構えた。

気づけばすぐ目の前に、猛スピードでこちらに近づいてくる妹がいる。

「お兄ちゃーーーーーーーーーん!!」

チョルは咄嗟に後ろに避けようとした。

が、すぐ後ろにミエがいることに気づく。

 

次の体勢を取る猶予は、すでになかった。

猛スピードで突っ込んで来たファニとチョルとミエは、三人一緒に地面に倒れる。

 

バンッ!!

 

まるでスローモーションだった。

 

 

両手が塞がったチョルが倒れた先は、ミエの唇だった。

 

 

なんとかチョルに守られたファニが、一拍置いてコロンと地面に転がる。

 

今度の接触はおでこじゃない。

正真正銘、キスだった。

[1999年、6月のある日]

 

チョルの叫び声が、青空に吸い込まれていく。

 

 

ああああああああああ!!!!!

 

遠い宇宙の裾に、飛行機が飛んでいた。

 

[幼い頃から知っている友達と・・]

 

願いを叶える飛行機は、あらぬ方向へ消えていく・・・。

 

[キスを・・ー_ー^し・・ました🖤]

きゃー!!

 


第八十一話③でした。

 

ひゃーーーーー!!!

なんとおでこコッツンで終わりかと思いきや、終盤にとんでもない爆弾がっ!!

ファーストキスが!!

ファニ!道路で練習しちゃいけません!!(動揺)

 

これで二人の関係が一気に近づくか!?逆に離れるか?!

先が楽しみですー!!

 

次回は少し短めの話になります。

 

第八十一話④に続きます