青リンゴ観察日記

韓国漫画「世紀末青リンゴ学習塾」観察ブログです。
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第八十一話②

2023-03-14 | 第七十九話〜第八十一話

ビデオは一時停止していた。

しんとした静寂がリビングに広がる。

チョルとミエは、接触の衝撃にしばし目を瞑っていた。

「うう・・・」

「う・・頭が・・」

パチッ

目を開けたその瞬間、数センチの距離にお互いの顔がある。

二人は額をぶつけたまま、ピントが合わない相手の顔を見つめた。

ドクン、ドクン、と跳ねる心臓の振動が伝わるようだ。

相手の瞳に、

自分が映っているのが見える。

そして唇と唇が、かつてないほどの距離で近づいている——・・・・。

 

すると次の瞬間、静寂を切り裂くような電子音が響いた。

 

 

鳴り響く電話の音に、ようやくチョルの正気が戻った。

ひいっ!!

「わあっ!!!!」

チョルは衝動的にミエを跳ね除けた。

ミエはそのままゴロゴロと、台所の床を転がって行く。

「ちょ・・あんた・・」

「出てけーーーーーっ!!」
 
 
[結局事故が起こった]
 
 
叫ぶ大魔王、転がって行くミエ、事態は急速に進行中・・・。
 
 
<スピード>
 
 
電話は鳴り続けていたが、チョルはそれどころではない。
 
ミエの背中をグイグイ押しながら、玄関まで追いやって行く。
 
「へ?いやまだビデオ全部観てな・・・」
 

ポイッ

「出てけ」

チョル・・・もとい大魔王は、おどろおどろしいオーラと共にミエを締め出した。

「二度とくるな。この変態変人サイコパス」

あんぐり

バタン、と背後で玄関のドアが重々しく閉まる。

ミエは靴も履かずにその場に座り込んだままだ。

ガチャッ

すると数秒後、再びドアが開いた。

チョルはズンズン進んで行く。

「ど・・どこ行くの?」「お前んち」

??

「うち?」

 

なんとチョルがミエの家に行くと言う。

それは限界を迎えた、

<大魔王の怒り>

であった。

 

「え?なんでうちに?」「お前の親に話す」「??」

「お前が変態で変人だってな」
 
 
へ?
 
 
ミエが事態を把握するまで、数秒かかった。
 
なるほどチョルは、もっともミエがダメージを喰らう方法を知っているのだ。
 
 
 
「ちょっ!!ちょっと待って!!なんなん?!
 
ちょい待ちちょい待ちちょい待ち!!」
 
 
[ファン・ミエの人生最大の危機、1分前]
 
 
ミエは靴も履かないまま、超速でチョルを追いかけた。
 
 
 

第八十一話②でした。

 

なんと!!接触はおでここっつんことな!!

かなり痛そうですが、大丈夫なのか・・!?けど痛みとか感じる暇がなさそう二人とも・・

チョルの狼狽っぷりがすごいですね!しかも親に話すの、一番ミエが困ること・・
 
チョル、分かってるな!w
 
 
第八十一話③に続きます