青リンゴ観察日記

韓国漫画「世紀末青リンゴ学習塾」観察ブログです。
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第五十二話①

2022-03-02 | 第五十二話〜第五十四話

キム・チョルは塾へ向かうため、自転車をかっ飛ばした。

ファン・ミエとの”遊びの約束”について、そろそろ話し合わないともう時間がないのだ。

ガシャン

自転車置き場に自転車を停めると、塾の方へ向かった。

するとそこに、話をしているファン・ミエとパク・ジョンウクがいたのだ。

「テスト終わったよ?だからさ、一緒に遊ぼうよ」

「へ?ジョンウクと?何して?!」

「俺の家、ゲーム機何種類かあるんだ。やったことある?」

「いや〜うちでは絶対買ってくれないからさ〜」
 
「じゃあうちおいでよ。一緒にやろ。弟たちがいるからゲームソフトもCDもいっぱいあるよ」
 
 
自分との約束が何も決まらないのに、ミエとジョンウクの約束は、
 
チョルが目を丸くしている間にトントン拍子に決まって行く。
 
「うわー!嬉しい!私一回もやったことないよ〜!やるやる!」
 
「じゃあ金曜はどう?誘いたい子がいたらもっと誘って」
 
「いいね〜!」
 

するとそこで、ジョンウクがチョルに向き直った。

「チョル、お前もくる?」

「え?」

「あれ?」

そしてミエもチョルの方を向いた。

目を丸くしている彼の姿を、ミエとジョンウクがじっと見つめる。

「あれ〜?いつからいたの?!一緒に行こうよ〜!」

「な、」とジョンウクが促す。けれどチョルは浮かない表情だ。

その顔を見て、ジョンウクが「?」を浮かべて首を傾げる。

なんだ・・?

ん?どうして?

んん??

三人は目でそれぞれ会話したが、結局チョルが発した言葉は一言だけだった・・。

「いい」「え〜もう!いつもいいって言う〜!」

 

 

<説明してくれる?>

塾が始まる前、ミエは教室の前に立って意気揚々とこう言った。

「みんな〜!ジョンウクん家で一緒にゲームする人〜!」

ビデオ鑑賞の時のノリはどこへやら。

ジョン・ソラはミエの誘いを無視して拒絶

チャ・ヨンヒは「ん?私その日約束あっから」と言って寝てしまい拒絶。

 

聞いてもないコ・テグァン。

ジョハンは、よく分からない理由で拒絶・・。

「僕が・・来いと言われたらノコノコついていく人間だと思うのか?」

そのあまりの撃沈ぶりに、ミエはまるで極寒の地にでもいるような気分だった。

ちょっと・・ビデオの時と全然違うじゃん・・!みんなヒドイ・・

そんなミエを見て、ジョンウクはニコニコしている。

二人でもいいじゃん

うん、だよね〜!

その菩薩のような微笑みを見て、ミエはジョンウクが輝いて見えた。

さながら気分は姫と王子(?)である。

この塾でそっちから遊ぼうって誘ってくれるのはキミだけだよ、ジョンウク〜!

私たちだけで楽しく遊ぼうね〜!

あははは・・とミエの笑い声が響く中、チョルは一人悶々としていた。

「なんだあいつら」

一体どんな思惑があるのか、チョルはジョンウクに聞いてみなければ、と思った・・。

 


第五十二話①でした!

 

ジョンウク・・女の子を誘うのも上手いなんて・・恐ろしい子・・!(白目)

そして誰か誘っていいと言われたからってSクラス全員に声を掛けるミエ・・!恐ろしい子・・!(親目線)

 

第五十二話②に続きます