青リンゴ観察日記

韓国漫画「世紀末青リンゴ学習塾」観察ブログです。
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第二十四話①

2021-07-09 | 第二十二話〜第二十四話

”読書クラブ”の教室に一足踏み入れたチョルは、仏頂面をして立ち止まっていた。

こちらを向いてニコニコしている、モ・ジンソプが居たからであった。

空席 は前の方にいくらでもあった。

モ・ジンソプは、そっぽを向いて歩くチョルに向かって話し掛ける。

「あ〜マジで寂しいなぁ〜」

「カツアゲしてると思われて〜挨拶しても毎日無視されて〜

ホントひどいよね。超傷ついたんだけど〜」

モ・ジンソプの言葉が、チョルの背中にグサグサと突き刺さる。

チョルは胸の内で、皮肉にも似た言葉をなぞる。

[「身代わりにピアスを預けたのは上手くいったのか?」と聞きたかったけど]

けれど、とチョルは思い直す。

[失態は失態だ]

「すまん。さっきは俺が悪かった」

そうストレートに謝った。

じっとモ・ジンソプを見る。

教室では、その謝罪を聞いた生徒達がざわついている。

 

モ・ジンソプもまたチョルのことをじっと見ていたが、

やがてニッと笑った。

モ・ジンソプはそのまま立ち上がり、チョルが座った隣の席に荷物を置く。

「ね、お前俺だから許したんでしょ?

あんな風にお節介してたらぁ、いくらお前が大魔王でも揉めちゃうよ。大人しくしてな〜?」

チョルは小声で「ついてくんなよ」と牽制するが、モ・ジンソプはお構いなしだ。

「なぁ、終わったら女の子達と遊びに行かない?」

「くっちゃべってないで問題解けよ」

チョルは(グイグイ来るな・・)とモ・ジンソプの人懐っこさに引き、

激しく後悔中 である。

そしてそのまま問題集を出してそれに取り組むチョルを見て、

モ・ジンソプは呆れたようにこう言った。

「へ〜マジで頑張ってんね。

けど高校なんて、成績に合ったとこ行っときゃいいじゃん?
 
ま、苦労すんのもアリだけど、内申は厳しいんじゃないの?みんなイイ子ちゃんだからさぁ

「みんなそういうのって心配になんないのかな?

高校行ってもまた競争すんだよ?その自信ある?
 
てか、どういう高校に行きたいの?」
 

チョルがペンを置いたのは、モ・ジンソプの質問がどこか心に引っ掛かったからだった。

けれど。

[大魔王は別段答えたくなかった]

特にそれには答えぬまま、クラブの時間をやり過ごしたのだった。

 

 

<なるようになる>

下校時間になり、ミエはユンヒ達と校舎を後にする。

[気分良く下校するファン・ミエ]

[クラブで知り合った友達が勉強がよく出来る子で、
 
解説もしてくれたので]
 
 

その友達、とは”クラシック鑑賞クラブ”で一緒になったハン・ソンイである。

彼女はミエのやっていた塾の宿題の解説までしてくれた。

「私この問題分かるよ。説明しようか?」

「ホント?!」

「ありがとぉ!!」

[ここ数日手こずっていた宿題が大体終わった]

そんなわけでミエは気分良く下校中だ。

道すがら、ユンヒ達の通う塾「最高学院」の宣伝か、無料でノートを配っていた。

「ノートどうぞ〜」

「うちの塾に来て下さ〜い!」「学生さん、ノートどうぞ〜」

「無料ノートだ!」
 
「”となりの初恋はランキング1位”新刊出たんだよ!誰借りる?!」
 
「カラオケ行こ〜!」

土曜日は興奮している娘達 であった。

娘達は、そのままカラオケへと移動する。

ひとしきりファイアボーイズ を歌い踊った後、

ユンヒがミエに話し掛けて来た。

「ミエ、塾はどう?」 「うーん・・分かんない」

「ん・・どんな塾通ったとしても、最初はしんどいと思う。
 
うちら塾通ってても成績あんま変わんないし」
 
 
「とにかく頑張んな!」
 
「ユンヒもね!」
 

そう言って励ましてくれる友達に、ミエは嬉しくなってへへ・・と笑った。

「高校は一緒んとこ行こうね〜!」「行こうね〜!」「イエ〜!」

[16歳]
 
[友達と一緒なら何でも頑張れるお年頃]

 

そうして娘達は、束の間の休息を楽しんだのであった。

 


第二十四話①でした。

ミエちゃんとユンヒちゃん達は良い友人関係ですよね〜

尚のこと同じ塾に通わせてやりたかった、と思ってしまいますね(親目線)

 

モ・ジンソプとチョルも良い感じに!

モ・ジンソプに結構嫌味言われてましたけど、スパッと謝るチョルが男らしくて推せます

 

第二十四話の扉絵はこちら

いつもチョルがかぶってるキャップ!!ドジャースのでしょうか!?

帽子屋で同じの探してしまいそう・・

 

第二十四話②に続きます