青リンゴ観察日記

韓国漫画「世紀末青リンゴ学習塾」観察ブログです。
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第二十三話④

2021-07-07 | 第二十二話〜第二十四話

翌日

ミエは昨夜、まるで気絶するように眠ってしまった。

キム・チョルと塾では普通に話が出来ると、幾分ワクワクしてバスに乗ったというのに・・。

 

<すれ違い>

ドーン

学校でも、ミエはずっと机に突っ伏してダウンしている。

チョルはそんなミエのことを横目でじっと見ていた。

ここ数日のことを思い出しながら。

「塾では仲良くしても良いでしょ?」

彼女はそう言っていたが、昨日のミエといえば・・。

うわあああ

ガクガクガク 「悪霊の声聞こえんだけど」

シュウ〜

ブーン

「・・・・」

傍目から見ていても、ミエがパニック&放心状態であることが分かった。

チョルのことを認識していたかどうかさえ謎だ。

放課後のチャイムが鳴り、皆が席を立つ。

「クラブ移動して〜」 「はーい」

クラブで宿題しよ

チョルはそう思いながら、実質自習クラブである”読書クラブ”へと向かう。

そしてチョルはミエのことをぼんやり思った。

[まぁ仕方ない]

 

[キム・チョルも似たような状況なので]
[入試の準備もせず、塾にも通わなかったファン・ミエのことが不思議なだけだ]
 
一昨日、自分に向かって小指を差し出したミエが浮かぶ。
 
「それじゃ約束ね!」
 
 
[とにかくキム・チョルは頭が痛い]
 
[あの豆みたいな子と、どう仲良く過ごすというのか]
 
 
[ファン・ミエが一方的にそう言ったら聞くべきなのか?]
 
そもそも塾で何をどう・・いやそれよりも、
あの二人は一体何なんだ?
 
どうやって知り合った?大丈夫なのか?
 
ファン・ミエとモ・ジンソプ。
 
この二人の接点が、チョルにはどうしても掴めない。
 
モヤモヤとした気持ちのまま、”読書クラブ”の教室の前まで来ていた。
 
[少々イラつくけど]
 
まぁ良い。気にしたら負けだ・・。
 
 
俺が知ったことじゃ・・
 
 
顔を上げると、渦中の人がそこにいた。
 
「あ、よぉ!」
 
うっ・・
 
 
 
 
一方こちらは”クラシック鑑賞クラブ”
 
 
ミエが所属しているクラブである。
 
 
こちらも通称居眠りクラブ・・もとい自習クラブと言っても過言では無い。
 
課題を広げながら、ミエは大きな口で欠伸をしていた。
 
ふわあ〜〜
 

これは悲しくて流す涙ではないのです・・

一筋の涙を流しながら、ミエは塾の宿題に取り掛かる。

「さ〜やるぞ〜?いっぱいやっとけば人生に余裕が出来る、ってね!」
 

やる気に満ちながら問題を解こうとしたその時、後ろから声を掛けられた。

「あ、あのー・・」

「隣座っても大丈夫かな?」

「うん!」 「ありがとう!」

ミエは、初めて見るその子のために少し席を空けた。

隣に座ったその子は、なぜ自分がここに来たのかを話し始める。

「たまたまこのクラブに入ることになったの。

みんな知り合いがいるみたいだけど、私は知ってる子いなくて。
 
退屈だから一緒に座ろ?」
 

「あなた前回寝てたから声かけらんなくって」 「あ〜」

その子は笑顔でそう言って笑った。

「私はハン・ソンイ。あなたは?」

 

「私はファン・ミエだよ!」

可愛い名前〜

「私は12組!」「私は2組」

ミエはそう思いながら、二人は自己紹介をし合った。

眠いだけのクラブが、楽しくなりそうな予感がする。

 

 


第二十三話④でした。

おお〜!あのかわい子ちゃんはハン・ソンイちゃんというのですね!

そしてミエとの接点ができましたね

ミエがぐいぐいチョルの領域に入っていく感じが面白いです

 

二十三話はこれで終わりです。

第二十四話①に続きます