翌日
ミエは昨夜、まるで気絶するように眠ってしまった。
キム・チョルと塾では普通に話が出来ると、幾分ワクワクしてバスに乗ったというのに・・。
<すれ違い>
ドーン
学校でも、ミエはずっと机に突っ伏してダウンしている。
チョルはそんなミエのことを横目でじっと見ていた。
ここ数日のことを思い出しながら。
「塾では仲良くしても良いでしょ?」
彼女はそう言っていたが、昨日のミエといえば・・。
うわあああ
ガクガクガク 「悪霊の声聞こえんだけど」
シュウ〜
ブーン
「・・・・」
傍目から見ていても、ミエがパニック&放心状態であることが分かった。
チョルのことを認識していたかどうかさえ謎だ。
放課後のチャイムが鳴り、皆が席を立つ。
「クラブ移動して〜」 「はーい」
クラブで宿題しよ
チョルはそう思いながら、実質自習クラブである”読書クラブ”へと向かう。
そしてチョルはミエのことをぼんやり思った。
[まぁ仕方ない]
これは悲しくて流す涙ではないのです・・
一筋の涙を流しながら、ミエは塾の宿題に取り掛かる。
やる気に満ちながら問題を解こうとしたその時、後ろから声を掛けられた。
「あ、あのー・・」
「隣座っても大丈夫かな?」
「うん!」 「ありがとう!」
ミエは、初めて見るその子のために少し席を空けた。
隣に座ったその子は、なぜ自分がここに来たのかを話し始める。
「たまたまこのクラブに入ることになったの。
「あなた前回寝てたから声かけらんなくって」 「あ〜」
その子は笑顔でそう言って笑った。
「私はハン・ソンイ。あなたは?」
「私はファン・ミエだよ!」
可愛い名前〜
「私は12組!」「私は2組」
ミエはそう思いながら、二人は自己紹介をし合った。
眠いだけのクラブが、楽しくなりそうな予感がする。
第二十三話④でした。
おお〜!あのかわい子ちゃんはハン・ソンイちゃんというのですね!
そしてミエとの接点ができましたね
ミエがぐいぐいチョルの領域に入っていく感じが面白いです
二十三話はこれで終わりです。
第二十四話①に続きます