羊日記

大石次郎のさすらい雑記 #このブログはコメントできません

カツベン!

2019-12-16 22:39:24 | 日記






メインの活弁のシーンの演者達の作り込み具合は中々のモノだった。劇中劇の活弁映画の内容は意外と全編オマージュパロディー的であったり、活弁の時代が終わることを示唆する人物の印象が強かったりと、活弁その物に熱狂する方向の欧米的なシンプルなベクトルでの感動や笑いに導くタイプのストーリーではなく、活弁に纏わるドタバタ人情喜劇や思いの外に哀しみのある基調を保ったまま終わる男女の交錯を描いたセピア色で湿り気のあるストーリーだった。尺はたっぷり目にあり、進行も昔の刑事ドラマ並みにバンバン銃撃のあるアクションシーン等さえ牧歌的なくらいゆったりと進行する独特な間合い。事前の伏線はいずれも非常に明確で、特にヒロイン梅子関連は最近のノーマルな展開の作品と同じ感覚で観ていると逆説的な意味だと思ってしまう程に念入りかつ、はっきりくっきりと張られている。全ての伏線は極めて正直に回収される。この実直な物語の中、主人公俊太郎は正しい心で生きているがそれでいてもはや残酷なくらい鈍い。作中の「人生には続編がある」という言葉がその通りなら、梅子にはいつか幸せになってほしいな。だがそれは女優の人生ではない、ということなのかもしれないが、女優の代わりは居ても人生の代えは利かないのだ。いつまでも同じ役者が主演だとつまんないしね。

芳根京子

2019-12-16 22:38:46 | 日記
ぼくらの~はお嬢様役だったが、ボイス的にはお嬢様というより若奥様風っ。声、可愛いけどね。台詞や呼吸音の処理も丁寧だったし。アート系やキャストを非声優で固めた作品以外のアニメの女性キャラクターは一段階声が高いくらいでそのキャラクターの世代の声にちょうどよくハマるのかもしれない。演じた綾のキャラデザは外のキャラ同様劇場アニメとしてはかなりシンプルだったが(その分、背景や重機の描き込みが凄い。リソースそっちに使っちゃうの?! とちょっとビビらされた。特に重機っ! ガンダム撮りたいのか?)、髪型が、特に後ろで纏めた時の右頬に掛かる髪が自分自身にベッタリ張り付くようで、湿度高めな百合属性持ちであるのがよく表されていた。何にせよ、芳根ボイスを堪能できる作品であったことは間違いない。芳根ボイスで『ごんぎつね』何かを朗読されたら泣ける自信があるっ。「(芳根ボイスで)ごん、お前だったか・・・っ」うおおぉーーっ!! ごーーーんっ!!! カムバーーックっ!!!!