羊日記

大石次郎のさすらい雑記 #このブログはコメントできません

べっぴんさん

2016-10-05 18:50:17 | 日記



 クッキーの施しに激怒した娘がそれはそれとして助けてくれる子でホッとした。ただ助けてくれるばかりの子より、誇りを傷付けられると怒って断固拒絶するが、同じ者が困っていれば当然見捨てないという方が人として違和感がない。すみれが縫い物に凝る理由が病床の母に刺繍をわかってほしいというまでは今期は手堅いんだな、くらいだったが、具体的に服飾製作の世界に誘う者が同じ階級の憧れのお姉さんといった人物ではない、もっと硬質な革靴の職人というのがいい。その入り口をうっかり覗いた時点で父にこっぴどく叱られるというのもいいね。地味だが、きっちりしている。すみれが帰ってきた時の待ち構えていたゆりの「どやった、私の靴?」という台詞もいかにもらしい。ただの嫌な姉じゃない。こういう人。それに「可愛らしい出来てた」と答えるすみれもいい感じだ。そこからゆりのドヤ顔に続いてね。地味かもしれないが、登場人物の造形は今のところわりと好きな感じだなぁ。

往復書簡

2016-10-05 18:50:10 | 日記

 録画していたのをちょこちょこ刻んで見ていた。エピソードのボリュームに対して少し尺が長いようで、間延びした印象があったのと、現在殺人がやや唐突な印象はあった。主人公も幼馴染みメンバーに入っていた方が諸々盛り上がった気もしたが、そういう話はたくさん書いているのでルーチンを回避したのかもしれない。同僚の変な男も大雑把な処理となっていた。だが話の本筋自体は悪くなかったと思う。肝の手紙のやり取りは文章で映える部分何だろなぁ。あとは強依存で逆恨みするDV被害者のディティールがやたら力が入っていた。最後の救いに間接的に関わる娘だが、もうちょっと本編に関わってほしかったかな。描写は煽っていたが、淡白な処理だった。