羊日記

大石次郎のさすらい雑記 #このブログはコメントできません

とと姉ちゃん

2016-07-16 12:33:11 | 日記
 帝国万歳なら過去に囚われている人になるが、日本国万歳だと今の日本をディスることになっちゃうよ? 帝国がワードとしてキツいからオブラートに包もうとしたんだろうけど逆! 逆! 相当失礼だからね。枝豆がやりきれないと言うところまではあの狂った男の事情を知る者としての台詞だけど、例え勝ったとしても~は全然別の人物の台詞で、書き手がノルマで書いてるだけになっちまってる。ああいう台詞は戦後コロっと右から左に宗旨替えした新聞社の記者とか、言うのに無理無い人物に言わせないと変だよ。
 夢の雑誌の構想は、構想自体が特殊な上に具体的過ぎるから、思い付くまでの過程が一つか二つ抜けた印象になっている。暮らしを守る、がはっきりとは言わせてないが防衛まで拒否といった論調に掏り替わり気味なのもどうかと思った。話の範囲がズレてるから。暮らしを守る思考が結果的に平和を尊ぶことになる、という会話の流れとしても不自然になる。暮らしを守る思考自体が胡散臭いプロパガンダの目眩ましのようになってしまっている。ミソもクソも一緒にすべきでない。
 急に巫女的な精神に至った常子の台詞全般もそうだが、花山の女を信じるといった台詞もあの会話の流れではおかしい。あれは常子が急に巫女モードになったから、花山が台詞で応える必要が出て飛躍し過ぎた言葉になっていた。今回で花山を味方につけなきゃいけないから焦ったのかもしれないけど、あそこだけで重要なやり取りを全部済まそうとするから無理が出たんだろう。
 鞠子より美子が雑誌にのめり込む様子があったり、花山の友達がドライだったりもしていたが、何か気になるところが多くて、あまり頭に入らなかったよ。たぶん避け難いヤバい件はさっさと済ませるより面倒でも丁寧にやった方がトラブルは少ないように思う。

神の舌を持つ男

2016-07-16 12:33:03 | 日記
 ピタゴラ殺人だったか。ミステリー世界ではうっかりすると晴れた日に窓から紙飛行機を飛ばしただけで大量殺人事件の犯人にされてしまうからな。今の季節だとまず紙飛行機が飛んでいたカブトムシに命中し、ビックリしたカブトムシが落下し、落下した先の塀の上を歩いていた猫に命中し、ビックリした猫が塀から落下し、落下した先の農家軽トラの荷台に猫が着地し、軽トラが発進し、隣街のガソリンスタンドに軽トラが停まり、荷台から猫が飛び降り、猫が知らない街をさ迷い、その街のボス猫に追い回され、猫はボロボロになって路地裏でうずくまり、アル中の孤独な中年の男が猫を拾って手当てをし、猫が男に懐き、猫の餌代等に金が掛かるので貧乏な男は酒を買う量が減り、男の体調が改善し、男は真面目に働くようになり、男は男と同じようなワケありの女と付き合うようになり、男は酒を辞めるのを条件に女と結婚し、男は女と小さなパン屋を始め、男と女には子供が生まれ、子供が小学校に上がる頃に猫は寿命で死に、男と女の始めたパン屋の看板には猫のイラストが描き足され、パン屋はひっそりと街の片隅で営業を続けてゆくのでした。・・・あれ? 猫しか死んでないっ?! みたいな。事件の方はわりとあっさり解決。しかし、蘭丸の『舐めまくり』が噛み付きを含め、よりアグレッシブになっていた。軽く妖怪感もある。基本、間の悪い雅もちょっとコミカルなってきたりもしていた。食事以外でベロベロ舐めまくるって結構難しいキャラなんだな。必要なポイントを舐めると一発解答で、その気になればどこでも何でも舐める男だから『舐めさせる』まで話をキープさせるのが大変そうだ。