羊日記

大石次郎のさすらい雑記 #このブログはコメントできません

実写 ルパン三世

2016-01-15 19:27:42 | 日記
楽曲は使えないが、テンプレとコスプレビジュアルがあるのでそこを押さえればそれなりには形になる。少なくともルパンはそこそこルパンだった。次元なんかも五ェ門よりかは実写化のハードルの低い役ではあると思う。その五ェ門も少なくとも『突破アイテム』としてはむしろ、アニメで無茶させた回よりかは真っ当な使われ方はしていた。
不二子は実写のビジュアルで再現するのがかなり難しい。一応テンプレコスプレもあるにはあるが、どっちかというと『服の中』が不二子像の本体なので、生身の役者はかなりハードルが高い。女優は勿論、グラドルでもいないからポルノ女優からでも選出しないと『ビジュアル』で成立する配役ができない高ハードルキャラ。ビジュアルだけで役が成立する訳でもないしさ。ただキャラとしての不二子はわりと手堅くキープされていた。
銭形はアニメでも作品によって二転三転するキャラではあるが、今作はあくまでルパンとは腐れ縁程度。アニメのノリをそのまま実写でやるとちょっと痛い感じになりやすいキャラではあるがストーリー上の役割が普通の刑事の範囲にギリギリ収まる仕様だったこともあり、無難ではあるが役者がはっちゃけ切れない感じもあった。
制作や興行の成立の関係で、特に必要の無い味方キャラがチラホラいて進行が薄くなったり、油断すると特にストーリーの無い謎の無国籍アクション映画に度々なりかけたり、本筋のストーリーが緩めな上にちょっと設定ややこしかったり、ネックレスになんかしらファンタジー要素あるのかと期待させて、そこまでやる予算はなかったりと微妙な点もあったが、あずみ的な小慣れた仕上がりではあった。
取り敢えず小栗旬はどんな条件でもやるからにはやり切るスタンスの役者ではある、とは思った。評論家とかが舌舐めずりして喜んで叩ける種類の話でもあったがね。