羊日記

大石次郎のさすらい雑記 #このブログはコメントできません

美しき3つの嘘

2016-01-06 19:10:48 | 日記
『ムーンストーン』・・・一番手が込んでいて、他の2本がミステリーという程ミステリーではなかったから相対的には見応えはあったと思うけど、正月のオムニバスドラマの一本目としてはちょっと重かった気はした。この原作者の話は毎回、上流階級の家庭が崩壊してその妻がクローズアップされるターンがあるけど、いい加減そのルーチンから脱してみてはどうかとも思わないでもない。過去と現在が交錯するラストは盛り上げ所を心得られてはいた。

『炎』・・・原作がそもそもミステリーと言い切れない話なんだろな。整理が着いていないようだが、整理を着ける類いの話でもないとなると、ちょっと困惑する。ミステリーではなく恋愛オムニバスの中の辛口の一本なら違和感少なかったと思う。丁寧に撮られていたが、テンポがドラマではなく映画だったから、チャンネル変えられるテレビだと厳しいかも? 麦は負の要素を持つ芝居は上手いが、もう女子高生には見えないかなぁ。回想くらいか、よっぽど特殊な話ならまだいけるだろうけど。

『平凡』・・・NHKの単発ドラマみたい。ミステリーではなく、恋愛モノでもなく、青春モノとしては描写が少ないから民放だと祝日の午後にご当地要素を強めて、もうちょっと地元民との絡みを足した話としてやるならあり得そう。料理研究家役は上手い人ではあるが、もうちょっと派手な人の方が合ってたような気はする。『逆に』とか『いかにも料理研究家』とか、そういう方向では正解なんだろうけど、正月だし「ああ美人だね」と、華やかなやつが見たかったかな。