「うるせぇっ! なんかの間違いだっ。もっかい確かめてやるっ!」ムキになるルパン。二人が車に乗り込むと追っ手の車が路地に走り込み、発車したルパン達の車を追って行った。しかし、実は車には乗っていなかったルパンは一人、絵のケースを抱え、公衆電話を掛け始めた。一人で車を運転する次元は脇道から突進してきた別の追っ手の車に浅く追突され、路地の中で車を反転させられた。「お誂え向きだっ!」車をバックで走らせる次元。片手で運転しながら車窓から上半身を出し、迫る追っ手の車の片方の前輪を銃撃で射ち抜く次元。追っ手の車はスピンして止められた。
件のイタリア資産家? の男と電話を終えたルパンは絵のケースを置いたまま、腹を抱えて笑い出した。「アハハハっ!」一頻り笑い終え、絵のケースを取ろうとしたが、手錠を構えた銭形がケースを踏んで止めた。「何かいいことでもあったか?」「あらら、とっつぁん」「必ずやってくると思ってずっと張り込んでいたんだ。モナリザには指1本触れさせんっ!」「踏んでる踏んでるっ」「今度は宇宙に送ってやろうか? ルパンっ!」銭形はルパンに手錠を掛けたが、即座に次元の車が走り込んできた。「のわっ?!」倒れ込む銭形。「そいつはくれてやるっ! 大切にしろよぉっ?!」いつの間にか手錠を外し車に乗り込んでいたルパンは手を振って次元の運転する車で去った。「待てルパァンっ! ん?」銭形の腕は絵のケースに手錠で繋がれていた。「意固地になりやがって、電話なんてしているからこの様だっ。とにかく、賭けは俺の勝ちだ。豪邸は勘弁してやるが、経費は払ってもらうぜ?」「いや、くれてやるよ次元。飛びっきりの豪邸をなっ!」車中でルパンは次元にそう言ってのけた。
後日、高級車の販売店でフィリップ逮捕のニュースをタブレット端末で見ていた不二子はルパンに電話で呼ばれた。
7に続く
件のイタリア資産家? の男と電話を終えたルパンは絵のケースを置いたまま、腹を抱えて笑い出した。「アハハハっ!」一頻り笑い終え、絵のケースを取ろうとしたが、手錠を構えた銭形がケースを踏んで止めた。「何かいいことでもあったか?」「あらら、とっつぁん」「必ずやってくると思ってずっと張り込んでいたんだ。モナリザには指1本触れさせんっ!」「踏んでる踏んでるっ」「今度は宇宙に送ってやろうか? ルパンっ!」銭形はルパンに手錠を掛けたが、即座に次元の車が走り込んできた。「のわっ?!」倒れ込む銭形。「そいつはくれてやるっ! 大切にしろよぉっ?!」いつの間にか手錠を外し車に乗り込んでいたルパンは手を振って次元の運転する車で去った。「待てルパァンっ! ん?」銭形の腕は絵のケースに手錠で繋がれていた。「意固地になりやがって、電話なんてしているからこの様だっ。とにかく、賭けは俺の勝ちだ。豪邸は勘弁してやるが、経費は払ってもらうぜ?」「いや、くれてやるよ次元。飛びっきりの豪邸をなっ!」車中でルパンは次元にそう言ってのけた。
後日、高級車の販売店でフィリップ逮捕のニュースをタブレット端末で見ていた不二子はルパンに電話で呼ばれた。
7に続く