千の風になって

心は自由に羽ばたいて~

読書 「蜜蜂と遠雷」

2017-04-24 | 読書
直木賞受賞の「蜜蜂と遠雷」を読みました。

読み始めてすぐ引き込まれて、一気に2日間で・・・完!

ちょうど夫が旅行中だったので、家事をしないで、読みふけったのでした。

作者の 恩田 陸 さんは、3年に一度開かれる浜松国際ピアノコンクールを取材すること4回だそうで・・・

取材と言っても、ひたすら出場者のピアノを聴いていたそうです。

構想12年、執筆は7年というからすごいですね。





コンクールに出場する天才たちの心のうちを、見事な文章で表わすので、ぐんぐん引き込まれます。

そして、音楽について、内容や情景をたくさんの味わい深い言葉を使って、

表現しているので、クラシック音楽になじみがなくっても、聴いてみたくなるほどです。

一つずつの曲にたいして、物語を語り、想像を膨らませてくれるほどの豊かな言葉の表現力に

すっかり魅了されてしまいました。

時々モデルになった浜松のことも少し出てきます。

ガラス張りの中ホールの入り口・・うんうん!

カレーのお店・・・うんうん、アクトにあるあのお店ね・・・ナンが美味しいのよねって!

地元なので、親しみも感じます。


思いついて、本の中に出てくる曲を、その都度、YouTube で聴きながら読んでいきました。




お茶とお菓子をそばに置いて、BGM を聴きながら、本を読むって、至福の時!

久々に長い本を読みましたが、読み終わった時には、

美しい音楽が頭に鳴り響き、それを表す豊富な言葉に酔ったような感覚になったのでした。

クラシック音楽が好きになれそうな素晴らしい小説に出会えて幸せでした。





最近、軽い本もさっと読んでます。

佐藤愛子さんの痛快随筆




「 90歳何がめでたい 」も読んだのですが、この本は今、友人たちのところを回っています。

どちらも、身の回りに起きたことを、まっすぐな観点から切り取り、

歯切れの良い文章で綴っているのが小気味よい!

時々、クスって笑えるのがいいです。








これは、「 告白 」の作者( 湊かなえさん )の随筆 「 山猫珈琲 」





若い人の感性がちりばめられています。

息抜きに、時々パラパラって開いて、読んでます。

「 告白 」も、本屋大賞を受賞した本で、映画にもなりましたが、私はまだ読んでいません。

春休み、孫たちと本屋へ行った時、中学生の孫ちゃんが「 告白 」を買い、

偶然にも私が同じ作者の「山猫珈琲」を買ったのでした。

「 告白 」は、連休に孫ちゃんが持ってきてくれる約束をしたので、楽しみにしています。