千の風になって

心は自由に羽ばたいて~

箱根ラリック美術館

2009-03-16 | 美術館
        

箱根ラリック美術館に行ってきました
仙石原を通る度に一度行ってみたいと思っていた美術館です
100年前のフランスのジュエリー作家でありガラス工芸家でもある「ルネ・ラリック」の作品に
期待が高まりました

シンプルな門をくぐると、早春の芝生の緑が目に飛び込みます
冬枯れの木立の向こうにある美術館はあまり大きな建物ではないけれど、
入口のドアの上には、マスクのレリーフが飾られています


     


中に入ると木材に組み込まれたラリックデザインのガラス、シャンデリアから始まって
ジュエリー作家でもあるラリックの装飾品・香水瓶の数々・・・  

ガラス・金・宝石などで精巧に作ってあるブローチや髪飾りにうっとり!
2Fでは、壁いっぱいに70羽のガラスの雀が埋め込まれた部屋にもびっくり!
花器も見ごたえがあって、ジュエリーとはまた違った力強い作品に魅了されました

         
                                           絵葉書から



外のガラスの建物の中にピカピカのクラシックカーが2台展示されていて、
何だろうと思ったら、カートップにラリック作のカーマスコットが飾ってあるのです
その頃の貴族が競って、ラリックのカーマスコットをつけたとか・・・
カーマスコットとは、20世紀初頭、車のラジエーターの冷却水注入口に付けた装飾キャップのことだそうです

     



そしてこの日のもうひとつのお目当て、オリエント急行の中ですごすお茶タイムです

この美術館内に本物のオリエント急行の車体があり、「ル・トラン」としてそのサロンカーでカフェを楽しめるようになっているのです

この話題はバスの中から盛り上がっていて、ガイドさんが「混んでいなければ予約出来ますから」と
言っていたのでバスを降りると皆さん走って受付へ・・・もちろん、私たちグループも  ・・・
運よく予約も取れて、美術館を鑑賞した後、乗り込みました・・?

    


あいにく中は撮影禁止で写真がなく残念ですが、お茶はサンプルをパチリ・・・
ちょっとだけ天井とイスをパチリ・・・

内装はラリックのガラスレリーフで飾られていて、装飾は当時のまま、椅子やテーブルもどっしり、
白くセッティングされたテーブルには可愛いスタンド、まるで応接間でくつろいでいるような感じ、
優雅な気分で紅茶とケーキをいただいて、45分 2100円也!

ビデオの解説と車掌さんのほんの少しの説明付き、見学料を含めてで、
これがお高い? それなり? と、友人たちと意見が飛び交いました.

でも これからオリエント急行の写真を見たり、本を読んだりした時でも、あの車内の空気を思い出せるのではないかと、“ちょっぴり乗ったつもり”に満足でした