千の風になって

心は自由に羽ばたいて~

ヤタガラス

2007-12-03 | Weblog
1日の土曜日、古典講座の日・・・朝から藤枝まで、孫の保育園の生活発表会を見に行く。
その成長に目を細めながらも、この日はお昼でバイバイして、東名を飛ばして13時半からの講座に
滑り込みセーフ・・
今期は「説経集」から、「かるかや」である。
後半~眼を開こうとしても、コックリ~又がんばって眼を開けてもコックリ~~
今日の受講者は8人だから、先生からは居眠りする姿が丸見え、でも我慢が出来ない・・・
かすかに聞こえてくる先生のお話は、筑前の「刈萱」が新黒谷のお寺で出家のための誓文を
立てるところ・・・
意識が時々遠のくなかで、“カラスがどうやら~~・・サッカー協会のシンボルがどうやら~~・・”
え~っ? 現実のお話になって、やっと目が覚め、俄然興味が湧いてくる。
大誓文は、ありとあらゆる神様仏様の名前ををあげて誓うのだが、その誓紙の真ん中には
三本足のカラスの絵が描いてあるとのこと。

紀州熊野神社では何羽ものカラスの絵を組み合わせて文字にした熊野午王宝印
(ごおうほういん)が発行されていて、厄除けのお札になっているそうである。
この裏に誓文を書いて、神仏に誓う。 昔から熊野の午王がもっとも神聖視されていたという。
源義経が兄頼朝に書いた誓約文は、この熊野の午王だったと「吾妻鏡」に書かれているとか・・・
でも、後々、遊女も客寄せのラブレターに使ったので、誓文というのは、当てにならない代表に
なっていったと言うお話などしてくれる・・・面白い!

そしてその三本足のカラスの絵は、デザイン化され日本サッカー協会の
シンボルマークになっているとのこと。
サッカーに詳しくない私でも見たことがあるような・・・
カラスの足の一本はサッカーボールを押さえている。
ここで、目覚めた頭の中は飛躍して、先日、友人Kさんが「熊野」へ旅行したという話を思い出す。
もう少し、じっくり詳しく「熊野の旅」を聞いておけば良かったと、悔やまれる。
大のサッカーファン、サポーターでもあるKさん、シンボルマークになったカラスの絵の「午王」のお札、
お守りに買ったかなあ~?
ここから急に、熊野・午王・三本足のカラス・サッカーのシンボルマーク・・と興味が湧いて、帰りにサライの「高野・吉野・熊野」の本を買う。
ネットで調べ始めると、カラスの研究などしている人もあり、面白い。
以下、ネットから
“日本神話にも出てくるヤタガラス(八咫烏)、熊野では、神々の使いとされていて、
大切に祀られている。
初代の神武天皇が熊野から大和へ入る時に先導役をしたといわれる伝説の鳥で、
足が3本あるのが特徴。
サッカーのシンボルマークは、日本に初めてサッカーを紹介した中村覚之助氏が和歌山県那智の
出身だったから敬意を表して・・との説があるが、その他の説もあり、いろいろ論争されている”

今日はごみ収集の日、ご他聞に洩れず、ネットをかけてあってもカラスがゴミを引っ張り出す。
改めて、カラスの表情を見てしまう。
熊野のカラスはゴミを突かないのかしら?

中世古典文学の講座も、休みながらも早や20年余り通う。
月に一度、別世界に漂うのだけど、ほとんどすぐ忘れてしまう。
立派な先生が誠実なお講義をしてくださるのにもったいないこと・・・
まっ、こんな俗っぽい事だけは頭に残ったりしている。


今日は予定のないうれしい日・・・雨だからと自分に言い訳しながらネットを見たり、画像加工して
パソコンで遊ぶ。