千の風になって

心は自由に羽ばたいて~

成川美術館

2007-01-14 | 美術館
今年最初の美術館めぐりは、箱根の成川美術館でした。成川美術館は芦ノ湖畔のちょっと小高い所にあり、展望ラウンジからの絶景が有名です。晴れていれば芦ノ湖の向こうに富士山が見えるはず。 この日(9日)は大快晴だったのでその景色を楽しみにしていましたが、途中の富士川サービスエリアで中腹に雲のかかった富士山を見た時、芦ノ湖から富士山が見えるかなあとちょっと心配になりました。



バスが箱根に入ると、深い木立の中にステキな別荘のような建物が見え隠れするので、今までのおしゃべりもちょっと休憩、景色を見ることに専念です。
美術館へ着いた時は、曇ってしまい、暗い雲が立ち込めてやはり富士山は見えなかったのでがっかりして、画を見ていましたが、“富士山が顔を出したよ”と言う声で、展望ラウンジへ走りました。このラウンジからの眺めは素晴らしいです。
何度か芦ノ湖へ来ても、ここで富士山が見えたのは初めてだったので感動し、思わず知らない方とも 良かったわねえ!と声掛け合ってしまいました。



             右手には駒ケ岳が見えます。
                 

バスの中で講師の方から、成川美術館最大のコレクション「山本丘人」について詳しい説明もあり、私も前の日にネットで得た知識もあったので、「山本丘人」の画を大変楽しみにしていました。
「山本丘人」は年代によって画風が変わっていったそうで、若い頃は大和絵風の画を描いていたようですが、戦後、厳しい自然を力強いタッチで心象風景を描き、又後年は叙情的な絵になっていったそうです。金銀箔を使った力強い画が印象的でした。写真は山本丘人の作品5点です。(買ってきた画集から)

              公園の初夏
               

              鳥と風月
               

              白い道              
               

              春雪の中
               

              地上風韻                
               


今回は成川美術館だけなので、かなりゆっくり、日本画を鑑賞出来ました。
途中、展望ラウンジの隣にあるミュージアムカフェに入り、正面に芦ノ湖と富士山、右手に駒ケ岳を見ながら、お抹茶と和菓子で休憩して、ゆっくり景色を楽しむことにしました。
時間が止まったように、ただ、ボーッと景色を眺めて過ごすのは心が落ち着きます。



              堀文子「春の籠」
               

もう一度展示場に戻り、特別展の「梅・椿展」で早春らしい華やかな美しい絵を見たり、収蔵名作展で、平山郁夫の「敦煌鳴沙」、加山又造の「猫」、東山魁夷、森田曠平などを見てから、美術館を後にして、まだ集合までに時間があったので、箱根神社まで行ってきました。♪昼なお暗き杉の並木♪・・・高く伸びた杉木立の間を息切れしながらも階段を登りつめて、お参りをしたら、清々しい気分になり、今年は何かいいことがあるのでは・・と勝手に期待しながら、湖畔沿いの散歩道を歩いてきました。

   

              

帰りのバスの中から、夕やけの色がとても素敵だったので、パチリ!!
でも、ここは何処?  おしゃべりに夢中だったので???