韓国にも温泉は

一応、ある。
というのも内容が「温泉か？」と問いただしたくなるような温泉だからである。

ソウルから長頂行きの列車に乗り約１時間半。
温陽温泉駅に到着する。


なんだか暖かそうなイメージの温泉だが、そこは１２月の韓国、ただただ寒い。
駅前は温泉地というより、ただの地方都市といった表情。
そこにプラスティックでできたヤシの並木があるのが、笑える。


駅前から延びる道を少し歩いて右に曲がるとコンクリート作りの温泉ホテルが数軒ある。
韓国では温泉マークはホテル、旅館、さもなければラブホテルだったりするのだが、
ここの温泉マークはれっきとした温泉である。


だが、実際に温泉に入ってみても温泉の匂いというのがほとんどしないのである。
別にかけ流し云々とか循環がどうのこうのとは言わないが、
はっきり言ってソウル市内でサウナに入っているのと変わらない。
サウナも水風呂も泡の出る浴槽もあったりする「温泉」だし。
成分表を見せんか！源泉の温度は？といいたくなる。
もっともハングルで書かれた成分表を見せられてもどうしようもないのだが。

韓国では温陽温泉の他に釜山にあるトンネ温泉、
その他にアンドラ（何処でしょ？）にある温泉、台湾にある新北投温泉に入ったことがあるが、
新北投を除けば「これが温泉？」と言いたくなる温泉ばかり。
どなたか、海外で「これは！」という温泉をご存知の方、ご一報を。