エクアドルの観光列車で死亡事故

エクアドルのアンデス山中を走る観光列車。

結構エクアドルではメジャーな観光スポットらしく、ネットで検索してみると乗車体験記が結構ヒットする。
で見てみると、貨車の上に乗って何時間も揺られたなんて話が出てくる。
考えただけで腰が痛くなりそうな話。
ＩＣカードでオートチャージなんて話が出ている日本の鉄道とはまさに対極。

今回屋根の上に乗っていた乗客が車両の上すれすれに張ってあった電話線に引っかかり、首をはねられる形になって２名が死亡したが、その車両を見るとバスのタイヤを外し、車輪をつけただけのように見える。
日本では第三セクターのローカル線あたりで１両編成の「レールバス」と呼ばれるディーゼルカーが走っていたりするが、これこそが正真正銘のレールバスと呼べる存在だろう。

そんな鉄道だから、安全に対する意識も日本とはまるで違うはず。
事故を起こした鉄道の社長は「電話線の工事をやるなんて聞いてなかった」と話していたが、電話線を設置するほうは恐らく鉄道の存在なんて考えていなかったに違いないし、鉄道会社の方もそんなに気にも留めてなかったのではないか。

熟年旅行のツアー客２名が死亡した今回の事故。
日本から家族が駆けつけ、棺の前で娘と思われる女性が涙に暮れている映像がテレビに映し出されていたが、日本と外国では安全に対する意識が違う、ましてやエクアドルのような発展途上国では日本ではありえないことが起きる可能性がある。
ということを十分認識して旅行しなければならない。
と改めて感じた。

邦人旅行客２人死亡　エクアドルの列車事故で　阪神航空(産経新聞) - goo ニュース