田無の万華鏡 (旧名田無の日記帳)

西武新宿線の急行が鈍行になってしまう街、井口資仁を生んだ街、田無に住んでるカオスな人が野球について語るブログ。

高山の外国人御用達旅館消える

2008-10-03 08:58:29 | 旅行
今年5月、ドイツのミュンヘンで「クールジャパン」と題した日本の観光ポスターを見た。
「物価高」と敬遠されていたのはもう昔。
以前に比べて円がポンドやユーロに比べて安くなった事、そして日本発の文化が世界中に溢れる事になった事で日本を訪れる外国人観光客は年々多くなっている。

しかも、行き先の多様化も進んでいる。
以前は東京→京都→広島ぐらいで終わっていたが、韓国人は別府や湯布院など九州の温泉地に集中し、台湾人は雪を見るために冬の北海道に集まり、ニセコのスキー場の周りにはオーストラリア人の別荘が立ち並んでいると言う。

それでも、高山に外国人が宿泊客の9割にもなる老舗旅館があるとは思わなかった。
250年を超える歴史を持つ長瀬旅館。
リンク先の記事で外観を見てみると確かに古く、そして手入れが行き届いて美しく見える。
外国人、特に欧米人が考える「日本」の古いイメージにぴったりの旅館のように思える。

もちろん旅館の側でも外国人受け入れに対しては万全の体制を持って臨んだからこその興隆だったのだろう。
しかし、後継者不足で営業を断念し、11月限りで営業を終了することになった。

来年1月には更なる外国人観光客誘致を目指して、観光庁が出来る。
これからますます外国人観光客が増える中、目玉となる施設が消えるのは痛手だ。
ただ250年間家族経営でずっと守ってきた旅館。
人手に渡って、自分達の思いとは違うイメージに変えられるよりも、そのままそっと幕を閉じる事を選んだのかもしれない。
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