選挙の効果

総選挙の意味

キング牧師  バリケイト伊東

2018-11-26 08:07:11 | 政治
  最近の日本のテレビ番組は、チャラくてくだらないのが多いが、久しぶりにいい番組を見た。キング牧師の暗殺に関する番組だ。50年前に起きた衝撃的事件だ。内容は私の心を熱くさせるものであった。池上さんの解説もわかりやすかった。最近の日本人は、キング牧師の事を知らない人が多いのではないか。知ろうとする人も少ないのではないか。アメリカではキング牧師の事を知らない人はいない。記念日になってるぐらいだ。アメリカ史の中でキング牧師暗殺事件は、記録に残す欠かせない事件なのだ。キング牧師が暗殺されてから50年が経った。キング牧師は、1968年にメンフィスのモーテルで暗殺された。犯人は人種的偏見に満ちた白人の男だ。暗殺は世界にすぐに伝わった。人種的偏見に満ちた白人にとっては、キング牧師は憎悪以外の何物でもなかった。常に暗殺の対象であった。毎日殺されるかもしれないという思いで日々を送っていたのだ。そして、殺された。39歳の若さであった。アメリカの多くの黒人、白人を含めた良心的な人々を悲しませ、差別撤廃の運動に火をつけた。後に公民権法の成立につながった。彼の非暴力性は、ガンジー主義に通じるものがある。暴力に暴力で応じるのでは、永遠に暴力はなくならない。今、またアメリカでは差別と分断の歴史が復活し始めてる。全米で人種や宗教、民族に対しての憎悪犯罪がふえてる。トランプ自らハイチは便所のような国だとか、イスラム教徒は入国させないとか、ヒスパニックは国外追放だとか憎悪感情をあおり立ててる。KKKだ、反ユダヤだ、白人至上主義だ、反イスラムだか、全米で多くのヘイト団体が活動を活発化させてる。アメリカは移民の国で多様性の国なのだ。多様な民族、人種、宗教によって成り立ってるのだ。だからこそ、ヘイト活動を起きにくいようにしなければならないのだ。しかし、今では、大統領自らヘイト発言を公然とする国になってしまった。天国にいるキング牧師も今のアメリカを見て憂いを抱くだろう。黒人のオバマ大統領の誕生によって、アメリカは合衆国憲法の精神を実現した国にみえたが、また逆戻りだ。キング牧師暗殺から50年の歳月は何だったのだろうか。アメリカの正義と良心は消えてゆくようだ。歴史は繰り返すのだ。人間の本質は悪と罪だ。人間の心の中には外見の違いを差別したり、気にいらない人間を排除したり傾向がある。過ぎると暴力につながってゆく。キング牧師の非暴力性の精神を思い返さなければならない。アメリカばかりでなく、今、世界中で差別と分断、排除が流行している。日本でも朝鮮民族に対してのヘイトスピーチや、LGBTの対しての差別、昔ながらの差別、ハンセン氏病差別、アイヌ差別など多くの差別が存在してるのだ。差別を許してはいけない。差別の痛みは差別された者にしかわからない。明日は我が身なのだ。今、差別されてなくても、明日は差別される人間になるかもしれない。今日健常者でも、明日は障がい者になるかもしれない。LGBTを公表した途端、差別されるかもしれない。差別は自分自身の問題としてとらえなければならない。そうしないと、解決されない。最後にキング牧師の有名な演説を意約して伝えよう。私には夢がある。いつか奴隷であった者の子孫と農場主の子孫が同じテーブルで着席できる日がくるだろう。人間は肌の色が違っても皆、平等なのだ。差別を断固として許してはいけない。差別には断固として戦おう。

コメントを投稿