今日3月10日、東京はいい天気だ。不幸をまったく感じさせない平和な朝だ。しかし、8年前の2011年3月11日に起きた東北での大地震の時、多くの日本人は動揺した。そして、多くの不幸が起きたのだ。その事を永遠に忘れてはいけない。東日本大震災は、M9.1の最大級の地震だ。プレートの境界面での地震は、大津波を引き起こした。東北、北関東の沿岸を最大30mの大津波が襲った。そして、多くの人命を奪った。福島の原子力発電所にも15mの津波が押し寄せ、外部からの電力を失い、緊急時の発電設備を破壊した。その結果、4基もの原発が爆発事故を起こした。地震時、私は幸い、東京の自宅にいた。鉄筋コンクリートの団地が激しく揺れた。食器棚の食器は半分ぐらい棚から落ちこわれた。タンスやテレビは固定していたので被害なしだ。家族、知人、友人にも被害はなしだ。私の周りで被害者はいなかった。東京は東北に比べれば、被害は少なかった。テレビ画面に映し出される被災地の惨状に驚くばかりであった。がれきの中に多くの人がいるのだ。早く助け出さないと、命が危ない、がれきに埋もれてる人が家族や友人なら、一秒でも早く助けだしてほしいと願っただろう。その願いもむなしく多くの命が津波に飲み込まれ、がれきの中で失われていったのだ。震災は終わっていない。今だ、東北では多くの人が仮設住宅で生活している。被災者の心も晴れる事はない。家を失い、家族や友人を失った人々には、8年の歳月は心をいやすには短い。つらい記憶に心を曇らせてるのだ。かける言葉もない。日本人が良く使う頑張ってくださいは、安易で無責任な言葉だ。過剰な励ましや頑張りズムは、被災者をむしろ苦しめる。被災者にすれば、ほっといてくれなのだろう。言葉も大事だが、具体的に生活を立て直すに資金、医療支援、住宅、心のケアなどが大切だ。政府もそれなりに支援はしてるが、不十分だ。今だ、被災地では震災は現在進行形なのだ。そもそも、日本では自然災害に終わりはない。常に現在進行形だ。今、この瞬間にも自然災害が起きるかもしれないのだ。自然災害というより、自然の生理現象なのだ。日本にはすべての生理現象、商品がそろってる。地震、津波、台風、大雨、火山噴火、大雪などだ。自然は災いを人間にもたらすばかりでなく、多くの恵みも与えてくれる。太陽の光は植物を育て、自然が作り出した水は、人間生活に絶対的に必要だ。人間は地球上で生活せざるを得ないだから、自然の恵みと自然災害を同時に受けざるを得ないのだ。日本の自然は豊だ。同時に自然災害も豊なのだ。日本に生まれた以上、日本の自然の豊さに感謝すると同時に常に警戒しなければならない。友人、明日は敵なのだ。歴史は繰り返すという言葉がある。自然災害も繰り返すのだ。地球が地球である限り、自然の激しい生理現象は人間を苦しめるだろう。宇宙137億年、地球46億年の流れに地球は存在してるのだ。人間もこの宇宙的自然の流れ、リズムの中に存在してるのだ。人間も自然の一部なのだから、自然には逆らう事はできない。人間は自然をコントロールできない。今後、数えきれないほどの自然災害が人間を襲うだろう。そして、多くの命が失われるのだ。課せられた運命を変える事はできない。今日の平和が長く続く事を願うしかない。防災対策はもちろん進めなければいけないが、自然は人間の知恵など軽く超えてしまうのだ。自然災害の歴史は永遠に繰り返す。