日本人の「天」「神」感覚は、女性的。
でもキリスト教は男性的。
だから日本にキリスト教が広まらない。
的な意見があって、この本を買ってみた。
イエス・キリストは、「神」のことをアラム語で「アッバ」と呼んでいた。それって、語感的にも「パパ」って意味。
男性的ではなく、女性的。イエスがユダヤ教を少し母性的にしたんですよね。それでもまだ特に旧約聖書には父性的なところがある。
以下は取り急ぎ抜粋:
■ 伝統的に日本の宗教意識の中にある神のイメージは母親的なそれであって、父親的なものは稀薄である
■ キリスト教においては(中略)基本的構造において母性的・女性的要素が除外されている
■ 天の父が完全であられるように、あなたがたも完全な者となりなさい (「マタイによる福音書」第5章)
…父性的な例
■ 賀茂真淵の「ますらをぶり」
本居宣長 「たをやめぶり」
■ フォイエルバッハのキリスト教(宗教)批判
神とは理想化された人間以外の何者でもない。神が人間を作ったのではなく、逆に人間が神を作り上げたのであり… (中略)
神と人との位置を逆転せしめた