佐藤一斎が山田方谷に与えた、でっかい書、「盡己」。
じんき、って読んで、己を尽くせ、己を尽くし切れ、って意味。
この言葉が好きだから、「子供が生まれたら、『尽己』って名前にしようかな」って昔思っていた。
西郷隆盛の
人を相手にせず、天を相手にせよ。
天を相手にして己を尽くし、人を咎めず、我が誠の足らざるを尋ぬべし
を思い出す。
「己を尽くす」ってのはとっても抽象的ですが、自分に負けるな、逃げるな、妥協するな、って意味でしょう。
王陽明の
山中の賊を破るは易く
心中の賊を破るは難し
的な感じ。人生は「心中の賊」との戦いの歴史です。