松下幸之助は、「人間の判断は60%くらいしか当たらない」と言った。
これって、法律的にいえば、取締役が負う善管義務の内容の、経営判断準則。60%の確率でOKだったら、経営判断としてまあいいでしょう。
でも経営者はその60%の確率で判断しなければならない。
あとは実行力で、その60%を100%に上げろ
と言っている。
これって、法律的にいえば、取締役が負う善管義務の内容の、経営判断準則。60%の確率でOKだったら、経営判断としてまあいいでしょう。
経営判断はなんでもこうやって定量化できるわけではありませんが、参考になる。
法的リスクという観点から、どうだろう。
法務部やコンプライアンス部や弁護士が、60%の確率でしかGOサインを出せない。
その場合にどうするか。
ま、あまり上記の経営判断と変わりませんね。法的リスクが顕在化する可能性が60%とか40%あるとして、それを前提にビジネスリスクを取るか、って話ですね。
法務部や弁護士が数値的に考えることは難しいのですが(必要なビジネス情報が与えられていないため、ということもあろう)、でもなんでもこうやって数値化するクセをつけるのは、いいことだと思います。
ちなみにこの一橋の田中一弘教授の本、今まであまり読んだことなかったかも。インテグリティに近いことも書いているので、これから着目です。