私の愛読書に中島敦『李陵』があります。
美文で有名な中島敦の中でも、白眉。
李陵を狂言回しとして、司馬遷と蘇武の「勇気」を描く物語。実話を元にしている。
これが好きすぎて、毎日のランニングではAudibleで必ずこれを聴いているんですが、今日思ったのは、
「正しい」と「正義」は違う。
正しいは right
正義は righteous
「正しい」は、人を前にした価値観。
「正義」は、天・神を前にした価値観。
「正しい」は、人に見られることを前提とする。恥。
「正義」は、人に見られることを前提にしない。罪。
李陵は、正しかった。Right だった。
蘇武と司馬遷は、正義を発揮した。Righteous だった。
こんな言語化ができました。
いずれまた深堀りするかもですが、取り急ぎひらめきをシェアします。